宇 随 天元 夢 小説。 #1 宇髄天元のオトシモノ

【鬼滅の刃】宇髄天元には3人も嫁がいた!?人生もド派手に行こうぜ!宇髄が鬼殺隊に入隊したきっかけは?忍以外の能力は?

宇 随 天元 夢 小説

宇「ただいまー」 嫁三人と温泉旅行に行ってきた。 善逸は任務だから連れて行けなかったが、今度暇を出して連れて行ってやろうと思う。 お土産をひとつ持って、なんやかんや騒いでいる方へ足を向ける。 これから任務に行くのか、はたまた任務から帰ってきたのか。 喚く内容によって判断するのだが。 善「正一くーーーん!!!!嫌だよ!!俺行きたくないよ!!助けてよおおぉぉぉ!!」 正「いや、柱の貴方だから行くんですよ。 他の隊員じゃ歯が立たないから……」 善「皆が勝てないんだから俺が勝てるわけないよおおぉぉぉ!!正一君が先に行って倒してきてよおおぉぉーーー!!」 正「僕が先に死んでこいって言いたいんですか!?」 善「ちっ、違うよおおぉぉぉ!!正一君生きてないと俺が死んじゃうよおぉぉ!!」 これから任務らしい。 というか、正一って誰だ?どっかの地味な隊員か?なに人様の屋敷に勝手に上げてんだ? スパアァァンンン!!と障子を開けると、中にいた二人がビクリと固まってこちらを見た。 いつ見ても派手な金髪をひとつに結い上げて、ボロボロ目から涙を流して先程まで喚いていた善逸が、地味を極めた隊員に抱きついて………。 抱きついて?? 善「う、うずいさ……」 宇「よぉ?善逸。 この天元様が帰ってきたってのに出迎えも無し、挙句に任務に行きたくないから地味なやつに抱きついて喚いてるって最高に地味だな」 善「だっ、だって無理無理無理無理無理無理無理!!!今度任務に行ったら本当に死んじゃうよ!!俺死んじゃうんだよ!!!???行きたくないって!!!」 ぎゅううううっと先程より更に隊員に抱きつく善逸の首もとを引っ掴んで引き離そうとしたが、更に隊員にくっついてしまって、ジリッと胸の端が焦げる。 宇「大丈夫だ。 戦ってるお前が最高に派手なのは俺が知ってる。 お前は死なない。 神であるこの俺の言葉を信じろ」 善「男にカッコイイって言われても嬉しくないよおおぉぉぉ!!それにさっきまで嫁と温泉旅行行ってた奴に言われたくないよ!!俺も行きたかった!!嫁ちゃん達とキャッキャウフフしたかった!!アンタが温泉旅行行ってる間に何回任務行ったと思ってんの!!??何回死にかけたと思ってんの!?宇髄さんの馬鹿ああぁぁぁ!!俺には正一君だけなんだ!!正一君が俺を守ってくれるんだ!!」 正「あ、あの……善逸さん……」 というか、この正一とかいう隊員善逸とどういう関係なんだ。 善逸は俺の嫁だ。 間違ってもふらふらしてる奴に手をつけられる隙は作っていないと思うんだが……。 正「………。 そ、そうですよ。 善逸さん。 戦ってる善逸さん凄いカッコイイんですから、頑張って下さい。 カッコイイ善逸さん見たら女の子たちなんて皆善逸さんに惚れちゃいますよっ!!」 ぴくっと反応した善逸は正一を見上げ、本当?と涙目で問う。 最っ高に可愛いこの瞬間を正一とかいう地味な隊員が独り占めしてるとか、旦那の俺を差し置いて何してるんだとか、ぐつぐつ腹の中が煮えくり返っているがスッと内面に押し込める。 善「じゃ、じゃあ、頑張ろうかな!!正一君がいうならきっとそうだよな!!」 おいおい。 そいつの株はどんだけ高いんだ……。 正「じゃあ早速行きましょう!!」 立ち上がろうとした善逸の髪紐に手を伸ばし、するりと解く。 善「あ、ちょっと何するんですか!!」 宇「悪いな、正一君。 門の前で少し待っててくれ。 こいつ髪結い直すから」 正「は、はいっ」 善「えっ、正一君!?ちょっと、宇髄さん何するんですか!?早く行かないと……」 宇「つっ、っはーーーーっっっ」 善「えっ?えっ?なんで怒ってんの?俺なんかした??」 宇「取り敢えず、ここ座れ」 とんとんと自分の前の畳を指で叩く。 善「嫌ですよ。 髪くらい自分で結えます」 宇「いいから早くしろ」 ちょこんと目の前に座った善逸を抱き寄せようとすると、何!?何!?と喚き始めるのでそのまま無理矢理抱き込める。 善「宇髄さ……」 宇「あの正一って奴は誰だ?」 善「正一君?なんでアンタがそんなこと………。 あ、もしかして嫉妬?嫉妬してるの?」 宇「いいから早く答えろ」 善「ほんと考えてることすぐ隠すんだからさ。 音どうやって変えてんの?嫉妬の音してもいいぐらいなのに凪いだようにいつも通りの音だから怖いんだよね」 宇「善逸」 善「正一君は俺と炭治郎と伊之助が初めて会った時の任務で、会った男の子だよ。 あの時はまだ小さくてさー。 でも肝が座ってて俺より立派だったよ」 宇「ふぅん?」 スッと解放すると善逸は何が何だか分からないというような顔をして俺を見てくる。 善「なに?さっきから何なの?」 するすると髪を結い上げる様を見ながら黙ってじっと見る。 少しだけ耳が赤く染まる善逸に、自分の怒りが少し収まった気がする。 善「俺もう行きますからね」 立ち上がる善逸を引き寄せて、晒された項に口付け、吸い上げて赤い痕を付ける。 付いた赤い痕を指で撫でてから、とんと背中を押した。 善「ちょっ、なっ、なにっ」 宇「ほら、行ってこい。 帰ってきたら続きしてやる」 善「っはぁ!?続きとかいらないしっ!!あっ!!お土産帰ってきたら食べるから俺の分ちゃんと残しておいてよ!!行ってきます!!」 ………………………。 正「あっ、善逸さん」 善「っはぁ…っはぁ…っはぁ……。 もう、行こう正一君っ」 正「何かあったんですか? 予想はつくけど 顔が真っ赤ですけど……」 善「なんでもないよ!!」 髪が揺れて善逸の項が見えた瞬間白い肌に目を引く赤い痕。 正 あぁ、やっぱり。 牽制ってやつかな 雷様は祭りの神のもの…………。 正「あっ、待ってください善逸さん!!」•

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宇能鴻一郎

宇 随 天元 夢 小説

使用する呼吸:音の呼吸 誕生日:10月31日 年齢:23歳 身長:198cm 体重:95kg 出身地:不明 趣味:嫁と温泉巡り、秘湯探し 好きな物:ふぐ刺し 音の呼吸の使い手であり、音柱。 左眼の独特な紋様や、輝石がついた額当てが特徴。 遊郭へ潜入するために女性の鬼殺隊員を探しており、『蝶屋敷(しのぶが持つ屋敷。 隊員の治療施設)』にいる女の子を無理やり連れて行こうとしていた。 そこを炭治郎たちに見つかり、罵声を浴びせられる。 女性の代わりに炭治郎たちが遊郭に同行することになる。 その先で上弦の陸と遭遇し、戦うことになる。 忍だったが、今は抜け忍となっている。 元忍という経歴を持っているのに、大の派手好き。 炭治郎たちには「派手を司る神」「祭りの神」と自称した。 その突拍子な発言に、善逸は「アホを司っている」と思っていた。 伊之助と同じようなノリを持っているが、伊之助が「俺は山の王だ。 よろしくな祭りの神。 」と挨拶した時には「何言ってんだお前…気持ち悪いやつだな。 」と引いていた。 それに対し善逸から「どっこいどっこいだろ!」とつっこまれていた。 髪が見えずに判断しづらいが、端正な顔立ちをしており、妻が三人いる。 それを知った善逸からは大きく顰蹙を買った。 特に妻のことが知れた時の反応は凄まじく「三人!?嫁…さ…三!?テメッ…テメェ!!なんで嫁三人もいんだよざっけんなよ!!」と言われ、鉄拳制裁を下した。 妻は全員元くノ一である。 妻である「須磨」「まきを」「雛鶴」のことを大切に思っており、任務よりも自身の命を大事にするように命じている。 忍の一族が衰退していくことに焦った父から過酷な訓練を課される。 その訓練で9人いた姉弟が7人死亡した。 生き残った弟は、部下を駒としか思わず、妻は後継を生むためなら死んでも良いと思っていた。 他人の意思を尊重せず、感情がないその様は、父親そっくりだった。 宇髄は、父や弟のような人間になりたくないという一心で抜け忍となった。 その後、鬼殺隊の長である産屋敷耀哉に拾われる。 産屋敷耀哉は、自身の過去を否定しながら人の命を守る戦いに身を置く宇髄に感謝の言葉を述べた。 それは、命をかけて当然、全てのことを出来て当然、矛盾や葛藤を抱える者は弱者、という環境で育った宇髄の心を強く打った。 鎖で繋がれた2本の日輪刀を使って戦闘を行う。 他に強力な爆薬を使用する。 使用する『音の呼吸』は、斬撃時に爆薬を使って爆発を引き起こす。 忍であったゆえに毒に耐性を持っている。 しかし、毒が効かないわけではなく、毒の回りが遅い、という程度の能力である。 『譜面』という独自の先頭計算式を持っている。 『譜面』は、敵の攻撃や行動を音に起こす。 時間がかかるが、完成すれば敵の行動や隙を先読みすることができる。 宇髄天元の来歴・活躍 堕姫の頸を一瞬で落とした宇髄 遊郭に先に潜入していた宇髄の妻から連絡が途絶え、宇髄が直々に遊郭へ向かうことになる。 そこで、女性の鬼殺隊員が必要となり、『蝶屋敷』の隊員を無理やり連れ出そうとする。 そこを炭治郎たちに見つかって大きく顰蹙を買う。 炭治郎たちは女の子の代わりに遊郭に行くことを立候補し、宇髄はそれを了承する。 遊郭についた宇髄は、炭治郎たちに女装を施し、鬼が潜んでいると思われる店に送り込んだ。 遊郭には上弦の陸である堕姫が潜んでいた。 堕姫は帯を操る鬼で、宇髄の嫁は堕姫の帯に囚われていた。 伊之助が地中深くでその帯と戦っていると、その戦闘音を聞きつけた宇髄は、『音の呼吸』を使って地面を掘り進んで地下へたどり着く。 帯は逃げてしまったが、囚われていた人間を救った宇髄、伊之助、善逸は堕姫と先に戦っている炭治郎の元へ急ぐ。 宇髄は、伊之助・善逸よりも早く炭治郎の元へたどり着いた。 そこでは炭治郎の命の危機に際し、鬼化が進んで自身を律することができなくなった禰豆子がいた。 宇髄は、堕姫を無視して炭治郎と話をする。 堕姫が口を挟むと、宇髄は「お前上弦の鬼じゃねぇだろ。 弱すぎなんだよ。 俺が探ってたのはお前じゃない。 」と発言する。 次の瞬間、堕姫の頸が落ちた。 炭治郎が苦戦した堕姫の頸を宇髄はあっけなく斬り落とした。 しかし、堕姫の体は崩壊を始めなかった。 宇髄が不思議に思っていると、堕姫の体から新たな鬼が登場する。 上弦の陸は、新たに現れた鬼・妓夫太郎と堕姫の2体で一つの鬼で、倒すには2体の鬼の頸を落とさなければならなかった。 妓夫太郎と対峙した宇髄 妓夫太郎は堕姫よりも格段に強く、宇髄に容易に一太刀を浴びせる。 妓夫太郎が持つ鎌は、妓夫太郎の血で作られており、毒が含まれていた。 宇髄は忍であった故に毒への耐性を持っていたが、徐々に毒に侵されていた。 宇髄は反撃するが、頸を繋げた堕姫が妓夫太郎を守った。 宇髄の戦いぶりを見た妓夫太郎は「お前違うなぁ。 今まで殺した柱たちと違う。 お前は生まれた時から特別な奴だったんだろうなぁ。 選ばれた才能だなぁ。 妬ましいなぁ。 一刻も早く死んでもらいてぇなぁ。 」と言う。 それに対し、宇髄は「才能?ハッ!俺に才能なんてもんがあるように見えるか?俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな。 俺が選ばれてる?ふざけんじゃねぇ!俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ!」と返した。 その時、脳裏には煉獄の姿あり「俺は煉獄のようにはできねぇ」と思っていた。 2対1となるが、宇髄は再び堕姫の頸を落とす。 そこへ炭治郎・善逸・伊之助が合流する。 妓夫太郎を見た炭治郎は、恐れからか手が震えた。 宇髄はそんな炭治郎を励ますかのように「勝つぜ!俺たち鬼殺隊は!」とハッパをかけた。 そして妓夫太郎を宇髄と炭治郎が、堕姫を善逸と伊之助が相手することになった。 妓夫太郎は恐ろしく速く、炭治郎は宇髄に守られてしまう。 炭治郎は妓夫太郎を捌いて宇髄をサポートする。 二人が苦戦していると、宇髄の嫁の一人が藤の花の毒が塗られたクナイを放つ。 その隙をついて宇髄が妓夫太郎の足を切り落とす。 クナイを受けた妓夫太郎はすることが出来なかったが、一瞬で毒を分解する。 炭治郎がその一瞬の隙をついて頸に日輪刀を振り下ろすが、妓夫太郎はノーモーションで両腕から血の斬撃を放つ『円斬旋回・飛び血鎌』を繰り出す。 炭治郎は宇髄に投げられて窮地を脱した。 炭治郎が投げられた先では、善逸・伊之助が堕姫に苦戦していた。 炭治郎は先に堕姫の頸を狙う。 三人は協力して堕姫の頸を落とすことに成功する。 しかし、その瞬間、妓夫太郎が伊之助の胸部を突き刺す。 炭治郎が宇髄の方へ視線をやると宇髄は左手を斬り落とされて倒れていた。 そして炭治郎と善逸は建物の倒壊に巻き込まれてしまう。 炭治郎をサポートする宇髄 炭治郎以外は動けない絶望的な状況だったが、炭治郎は諦めず、妓夫太郎の虚をついて宇髄の嫁からもらったフジの花の毒がついたクナイを妓夫太郎に刺して頸に迫る。 妓夫太郎がそれに反撃しようとすると、宇髄が間に入って炭治郎をサポートする。 宇髄は筋肉で心臓を圧迫して毒が回るのを止めていた。 宇髄は独自の戦闘計算式『譜面』を完成させており、妓夫太郎が放つ『円斬旋回・飛び血鎌』を片腕で防ぐ。 そして左眼を斬られながらも炭治郎の道を切り開く。 炭治郎は渾身の力を振り絞って妓夫太郎の頸を落とした。 その一方で堕姫の頸を、瓦礫から抜け出した善逸と、内臓の位置をずらして致命傷を避けていた伊之助が斬り落とす。 こうして鬼殺隊が長い間滅することができなかった上弦の鬼を倒した。 宇髄を蝕んでいた妓夫太郎の毒は、禰󠄀豆子の血鬼術によって燃やし飛ばされた。 左眼と片腕を失った宇髄は前線を退き、後進の育成に励むことになる。 無惨が産屋敷邸に攻めて来た時には、産屋敷家の新たな家長である輝利哉の警護に煉獄の父親と共に務めた。

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OLは夢を見ない 【宇髄天元】 [完結]

宇 随 天元 夢 小説

いいよって方は進んでください。 [newpage] 宇髄天元には望んだ家族の像があった。 「クソ、派手にしぐじったっ、」 雪深い山中で近隣の村で人間を狩っていた鬼を始末したはいいが足場にしていた 場所が雪庇であることに気付かず、崩れ落ちた次の瞬間凍てつく冬の川の中にその身が沈んだ。 鬼自体は全くといっていいほど柱である宇髄が相手にするには手応えがない弱さだった。 まさか倒した後にこのようなことになるとは、とマイナスを下回った気温の中の戦いの後に肌を突き刺す水の中に身を落とした宇髄は瞬時に呼吸を整え体温が急速に下がらないようにしたが思った以上に川の水が冷たく 息が詰まりそうになった。 川べりに手を伸ばし陸地を掴むもののそれは凍った川の水で掴めばすぐに崩れおち、そのまま川下に流され体も冷えから来る痺れに宇髄は川の中にあった 岩を踏みしめ力いっぱい蹴り飛ばすように川の中から陸地に脱出を図った。 「はぁ、はぁ、・・・まずいな。 」 川から脱出し、陸地に出たいいが周りも雪が降る極寒。 水に濡れた宇髄の体から冷たい吹雪の風が体温を刻一刻と奪っていった。 濡れた睫や産毛が瞬時に凍るほどの寒さだ。 長時間いるのは命にかかわると本能が知らせていた。 「とにかく、ふもとに行かねぇと。 」 全集中・常中をしていても身体が冷えるのを押さえるで精一杯で身体を動かすのに最低限必要な体温まであげることが出来ないでいた宇髄はざくり、と雪を踏む音に視線を向けた。 鬼の気配はない。 獣の気配も。 視線を向けた先に居たのはまだ幼さの抜けない子供だった。 背中に竹籠を背負い、特徴的な赤みがかった黒髪と同じように赤を帯びた瞳がまるで火のようだった。 「っ、父さんっ!!人がっ!!」 声を荒げた少年は宇髄に駆け寄ると川の水に濡れた彼に自分の来ていた羽織と首に巻いていた襟巻を頭に被せその体を温めるようにさすった。 「な、なんで!?え、っと大丈夫ですか、川に落ちたんですか!?なんでこんな薄着でっ、だめだ、全然温まらないっ。 」 「おま、え、このあたりのガキか?」 「この先に住んでます。 ひとまず家にっ。 」 「炭治郎、どうしたんだい、大声を出して、」 穏やかな声、まるでここが春の野原の様なそんな穏やかさと温かさのある声。 そう、まるで自身が仕える主の声のように揺らぐ、そんな声が聞こえた。 「父さんっ、この人川に落ちたみたいでっ。 」 「それは大変だ、もし、私の声は聞こえますか?」 痩せた男は少年によく似ていた。 いや、この場合彼に少年が似たのだろう。 一目見て親子だと分かる人相に装い。 「あ、あぁ。 」 「私に合わせてゆっくり呼吸をしてください。 」 こきゅう、という言葉に宇髄は彼にもう一度視線を向けるがその優しい瞳を見て、いつのまにかその口から零れる呼吸に己の呼吸を合わせていた。 すると暫くしてあれほどまでに寒かった身体が僅かだが動けるまで回復していることに気付く。 「歩けますね。 」 「あぁ。 」 「私が背負っていければいいのですが、この体では無理なので、すみませんが頑張って歩いてください。 炭治郎、そっちを。 」 「うん、頑張ってください。 すぐそこですから。 」 二人に肩を貸してもらいながら、いささか引き摺られるように宇髄は彼らの住む家に招かれることになった。 それが最初の出会い。 冬の寒い寒い雪の降る日のことだった。 [newpage] 「あーてんげんさまー。 」 「あー、いらっしゃーい。 」 「天元様、いらっしゃい。 」 「おー、いらっしゃい。 」 秋も更け、山の中は街よりも早く冬の気配が訪れようとしているなか、天元はあの家族のもとに足を運んでいた。 あの出会いから2年ほどが経ち、天元は時間が空けばこの場所に出向くようになってた。 彼を助けた父子は代々炭焚きをする家系で山で暮らしているのだといった。 竈門炭十郎という父と葵枝という優しい母、長男である炭治郎に竹雄、禰豆子、花子、茂の7人家族は大層賑やかでそれでいて穏やかで温かい、そんな家族だった。 明らかに怪しい身形であろう宇髄を心配し冷えた体を温め、ぬくもりを与えてくれた彼ら家族との交流はあの数時間以降、こうして定期的に続いている。 「おお、天元様だぞ、元気にしてたかガキども。 ほれ、土産だ。 」 駆け寄ってくる竹雄、花子、茂に土産の品を渡し、洗濯物を干しながら笑う禰豆子の頭をぽんぽんと叩く。 幼いながらによく働く娘だ。 将来は母に似て美人な顔だからきっといい女になるだろう。 「菓子と、あとは生地とか持ってきたから好きに使え。 」 「ありがとう、天元様。 」 「葵枝さんと炭治郎は?」 その言葉を禰豆子に投げかけると玄関の戸が開き、赤子を抱いた口元に黒子のある 女性が顔を見せた。 「賑やかだと思ったら宇髄さん、いらっしゃい。 」 「あぁ、悪いな、またちょっと世話になる。 」 こうして足を運び1日か2日泊まる。 文は危険な仕事についている身だからこそ、交わすことはなく、ただフラっと宇髄が訪れるのと迷惑そうな顔を一切せずいつだって竈門家の面々は迎えてくれた。 世話になるのに最初は金を渡そうとしたが竈門家の人間はそれを一切受け取ろうとしなかったのでこうして土産という形をとって世話になる分以上の品を渡すことにしている。 昨年、彼らの大黒柱であった炭十郎は亡くなり、末の弟である六太が生まれた。 悲しいこととめでたいこと、そんな中にあってもこの家族は逞しい。 「あ、天元様。 」 竈門一家の母である葵枝に魚や野菜などの入った包みを渡していると後ろからはじける様な声が聞こえ、宇髄は振り返り大きく手を開いた。 空になった竹籠を放り出し宇髄に駆け寄ってきた少年は先ほどから宇髄が探していた 竈門家の長男である炭治郎で、勢いよく宇髄の胸に飛び込んできた彼を宇髄は力いっぱい抱きしめた。 「いらっしゃい、天元様!」 「おー炭治郎!また炭売りに行ってたのか!働き者で偉いぞ!!」 持ち上げそのままぐるぐる回るとあはは、と楽しそうに笑う声があたりに響く。 「あー!!兄ちゃんずるい!!」 「てんげんさま、俺も、俺も。 」 「私も!」 宇髄に構われる炭治郎を見て弟や妹も駆け寄ってくるので宇髄は彼らを両手にぶら下げ ぶんぶんと振り回し辺りには子供たちの笑い声が響いた。 だが、その交流を最後に竈門家の幸せは崩れることになるなどその時は誰にも知る由はなかった。 冬の期間は竈門家に出向くことはない。 だからこそ、春、木々が蕾を付け始めた頃、宇髄はいつものように足を運び、そこで目の前の光景に持ってきた品をぼとり、と地面に落とした。 「は?」 いつものようにてんげんさまー、と賑やかな声で出迎えることはなく、あるのは壊された玄関の戸、そして黒ずんだ染みに塗れた家の中が宇髄の目に入ってくる。 触れずとも足を踏み入れずともわかるのは宇髄の長年の経験からだった。 あれは、血だ。 それも大量の。 熊ではない。 爪痕がなく獣の毛も土間に足跡もない。 これは鬼の仕業だと、そう直観的に悟った。 『天元様。 』 『てんげん様。 』 『てんげんさまー。 』 『天元さま。 』 『宇髄さん。 』 あぁ、耳鳴りが聞こえる。 あの賑やかで穏やかに己を呼ぶ声の幻聴が木霊する。 吐き気がする。 ドクンと暴れる様な脈の音が聞こえる。 思わず耳を押さえる。 『天元様!!』 あぁ、あの太陽の様な笑顔と声を、誰が奪った? 瞬間、膨れ上がるのは怒りと殺意。 天元の理想だった。 仲が良くお似合いの父と母。 優しく思い遣りのある長男。 器量よしで穏やかな長女。 明るく楽しい弟たちと妹。 忍びの家系に生まれ、焦りの中で狂っていった父からの叱咤で死んでいった兄弟を 持った宇髄が望む、そんな家族だった。 だからこそ、慈しみ、見守っていた家族が奪われた。 奪ったのは、鬼。 憎むべき、己が倒している存在が、宇髄から彼らを奪ったのだ。 「ふざけんな、・・見つけ出して必ず殺す、派手に殺す。 」 まるで獣の唸り声のような低く憎悪の籠った声があたりに響きその殺気から木々に止まっていた鳥たちがバサバサと飛び立っていった。 一刻も早く、鬼を倒すために情報をあつめなければ、と踵を返そうとした宇髄は家の脇に盛り上がる土を見つけ足を止めた。 一歩一歩と足を踏み出し、近付き膝をつく。 コレは墓だ。 土を盛っただけの質素なものだが、5つ。 「2つ足りない。 」 生き残りがいる。 少なくとも2人。 その2人が家族を埋葬し、逃げるようにこの場を去った。 「すまない。 確認させてくれ。 」 手を合わせ、亡骸にこれから己が働く無礼を詫び宇髄は家の壁に立てかけてある 掘棒を手に取り、土に差した。 再び土を被せ、手を合わせ、宇髄はようやく深い息をついた。 服や身体の様子から、生きているのは炭治郎と禰豆子ということが分かった。 何らかの理由で彼らは鬼の襲撃から逃れ、亡くなった家族を埋葬しこの場を去ったのだ。 宇髄は墓に摘んだ花を手向け、もう一度だけ手を合わせる。 きっとこの場所にはもう来ない。 宇髄の望んだ理想の家族は死んだ。 なら生き残った2人を探し彼らを守らなければならない。 「安心しろ、炭治郎と禰豆子は俺が守る。 この宇髄天元の名に懸けて絶対に。 」 その時、ふと名前を呼ばれた気がした。 [newpage] 鬼を倒し、日々奔走する鬼殺隊の中でも彼らを指揮する立場にいる柱である宇髄は彼が仕える主より屋敷に召集された。 半年に一度の柱たちが集まり主に目通りする柱合会議。 その場に来た宇髄は庭の玉砂利の上に縛られうつ伏せで眠っている、いや気絶している少年を見て目を見開いた。 今回の招集の一番の議題は鬼殺隊でありながら鬼を連れている隊士についての処遇と聞いたが、そこにいるのは見間違えることのない、少年だった。 日の光に当たる彼は鬼ではない。 では誰が? 宇髄の中で警鐘がなる。 ならば、それは、炭治郎が身を挺し、その身以上に大事にするのは妹だ。 禰豆子が鬼に? だが聞けばその鬼は人を食わない、とそう報告があった。 最初はどんな世迷い事だと思った。 鬼は肉親でも区別なく食らう。 だからこそ最初に食われる確率が高いのは肉親だ。 いままでそういう人間を何人も宇髄は、柱たちは見てきている。 だからこそそれを馬鹿な話だ、と最初から信じてなどいなかった。 だか、それが炭治郎と禰豆子なら? その可能性はなくはない、と宇髄は思うのだ。 あれほどまでに愛に溢れ、お互いを思いあう家族を宇髄は知らない。 宇髄は柱だ。 その責務がある。 だが宇髄が尊重するのは自分の命ではなく彼の嫁、一般人、自分と明確な序列がある。 その中に嫁と同等にあったのは竈門家の面々だった。 その生き残りで家族の中でも一等に面倒を見て気に入り構い倒していた少年が目の前に 居る。 あれほどまでに探しても見つからなかった少年がまさか己と同じ鬼殺隊に入っているなど灯台下暗しとはこのことだろう。 禰豆子が鬼でもそれを炭治郎が庇い、人を食わぬというのなら、あの墓前での誓いを宇髄は果たさねばならない。 たとえ、報告が嘘で、己の命が危険に晒されることになったとしても、だ。 庭に膝をつき、炭治郎を抱えるように仰向けに差せた宇髄の行動に集まった柱である一同は怪訝そうな顔を向けた。 「おい、おい、炭治郎、起きろ。 」 ぺしぺし、と宇髄にしては優しい手つきで傷付いた頬を叩く。 その際に彼の怪我の程度を確認し眉を寄せる。 全身の擦過傷や切り傷、下顎も怪我をしているし、ここに来るまでも色々あったのだろうことは察したが寝かせては置けない。 しばらくしたら宇髄たちの主が顔を見せるのだから。 だが炭治郎が起きないので宇髄が鼻と口を手で塞ぐとふがっ、と彼が目を覚ました。 「よ、炭治郎。 」 「え?へ?」 「俺が誰だかわかるか?」 赤みの含んだ瞳を瞬かせその瞳に己が映る。 「て、天元様?」 「おう、宇髄天元様だ。 ったく、本当何してんだお前。 こんなになって。 」 「だって、みんなが、ねずこが、俺が俺がなんとかしなきゃ、」 宇髄のことを確認した炭治郎が涙を浮かべしゃくりあげ始めたのを見て宇髄は彼の己よりも随分と小さな体を抱きしめ背をトントンと叩いた。 「おう、よく頑張った。 流石炭治郎だ。 よく諦めなかった。 お前は俺が見込んだ子だ。 派手に良い子だ。 」 「ふ、ぅ、わぁぁぁん、てんげんさまぁぁ。 」 「おう、天元様だぞー。 よしよし。 」 「てんげっごほぅ、げほっ、」 喉を傷めているだろう炭治郎はすぐに咳き込み、宇髄は背を撫でると医学に精通している蟲柱である胡蝶に声をかけた。 「胡蝶、水あるか?」 「えぇ。 鎮痛剤も入っているので少しは楽になると思いますよ。 」 彼女から水の入った瓢箪を受け取り炭治郎の口元にもっていくとこくりこくりと嚥下するのを確認し蓋を閉める。 涙の零れる目じりを拭いまた背をトントンと叩く。 今度は静かに涙を流す炭治郎のぬくもりを感じながら宇髄は己に向いた視線に嫌々ながら目を向ける。 「なんだよ。 」 「宇髄はその少年と知り合いか?」 声量を押さえない炎柱である煉獄の問いにあー、と宇髄にしては言い淀む。 知り合いにしてはそのうちに入れ過ぎているそれを何と呼べばいいものか、と思っているとふと炭十郎の声が脳裏によみがえってきた。 『宇髄さんさえよければ我が家だと思って寛いでくださいね。 家族が増えるのはめでたいことですから。 』 あぁ、そうか、うん、と宇髄は納得し炭治郎の血でゴワゴワになってしまった髪を撫でた。 「俺の家族だ。 」 その言葉に柱たちが僅かにざわついたが、首に回された炭治郎がぎゅ、と力をこめてくるので己の言葉は間違っていないと宇髄は胸を張って言える。 「血のつながりはねぇ、世話になった家のガキだ。 」 「ほう。 」 「そうなんですか。 でもその子の妹さん、鬼になっちゃいましたよ。 庇ったその子も処罰されちゃいますよ。 」 胡蝶の言葉に炭治郎が声をあげる。 「禰豆子はっ!人を食べない!!鬼になってから2年以上禰豆子は一度も人を食べてない!禰豆子は、禰豆子はそんなことするこじゃない。 俺と禰豆子は一緒に戦える。 鬼殺隊として人を守るために戦える、戦えるから。 」 必死に妹を守ろうと言葉を発する炭治郎のその背を撫でながら天元は首から離された手を握る。 昔から肉刺ばかりの手だったがさらに分厚く固くなった手。 炭治郎の努力が見える手を握る。 「わかってる。 お前がそういうなら俺は信じる。 禰豆子もお前も優しくてお人好しで頑固でそれでも誰よりも良い子だもんな。 」 「て、天元様ぁぁ。 」 だれが疑っても自分は彼らを信じなければならない。 そう思った天元は砂利を踏む足音を聞いた。 「おいおい、何だが面白いことになってるなァ。 」 手に背負い紐のついた箱をもった風柱である不死川実弥は楽しそうに傷だらけの顔に 獰猛な笑みを浮かべていた。 「鬼を連れた馬鹿隊員はそいつかいィ。 」 箱の中から鬼の気配がする。 アレにきっと禰豆子が入っていることを宇髄は悟ったが相手が悪い。 柱の中でも獰猛で好戦的な男がそれをもっている。 「鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?そんなことはありえねぇんだよ馬鹿がァ。 」 刀を鞘から抜いた不死川が箱を指すまでは一瞬で、宇髄は炭治郎を抱えたまま跳躍し彼の頭に向かい足を一閃し当たらずも宇髄の腕から出てきた炭治郎の頭が彼の顔面にあたる。 炭治郎が地面に落ちる前に抱き留め、箱を持って不死川と距離をとるために後ろ手にとんだ。 子ども二人を抱えて飛ぶことなど宇髄には容易なことだ。 「禰豆子、禰豆子、大丈夫か?」 「炭治郎おちつけ、刀で刺されたくらいで鬼なら心配いらねぇ。 」 「でも、なんてことをっ、」 宇髄の後ろに庇われた炭治郎は箱を抱きしめ不死川を睨みつける。 「善良な鬼と悪い鬼の区別がつかないなら、柱なんてやめてしまえっ!!」 その言葉に不死川から殺気が向けられたが子供の声にそれが霧散し、彼らの主がゆっくりと姿を見せた。 この後、会議で宇髄さんも炭治郎たちの味方をして禰豆子を刺した不死川と一触即発になるなんてこと、あるかもしれない。

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