フェーズ フリー。 フェーズフリーとは|ユカイ工学|note

専門家コラム「“フェーズフリー”の発想で自社製品の付加価値向上」(2020年2月)

フェーズ フリー

まちづくり 防災 国土強靭化と、新しい防災の考え方「フェーズフリー」 2019年3月、「第5回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」の表彰が行われました。 今回は、このレジリエンスアワードと、そこでグランプリを受賞した「フェーズフリー」というテーマについて、フォーカスを当てていきたいと思います。 そもそも、レジリエンスとは レジリエンス(resilience)は一般的に、回復力や弾力などと訳される言葉です。 防災の文脈では、災害をもたらす外力からの「防護」にとどまらず,国や地域の経済社会に関わる分野を幅広く対象にして,経済社会のシステム全体の「抵抗力」,「回復力」を確保する、というような意味で使用されています。 自然災害が頻発し避けられない日本にとって、抵抗力を高めその被害を最小にし、迅速に回復することをめざす、とても有用な考え方といえます。 国の主要政策のひとつ、国土強靭化(ナショナル・レジリエンス) 国は、国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)を主要政策として、2014年にはその具体的な計画である「国土強靭化基本計画」を定めました。 ・人命の保護が最大限図られること ・国家及び社会の重要な機能が致命的な障害を受けず維持されること ・国民の財産及び公共施設に係る被害の最小化 ・迅速な復旧復興 また、国土強靭化の重点課題としては下記のプログラムが挙げられています 図1。 (図1)国土強靭化の重点課題(出典:内閣官房HP) レジリエンスジャパン推進協議会とレジリエンス・アワード 国土強靭化基本計画の達成に向け、産、学、官、民が相互に連携しレジリエンス立国を構築することを目的に2014年7月にはレジリエンスジャパン推進協議会が設立されました。 この協議会では国土強靭化に関する総合的な施策推進と、より多くの国民に国土強靱化の理解を促進し行動を誘発していくことをミッションとしています。 「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、この協議会の活動の一つとして、2015年から開始され2019年で5回目の開催となります。 今治市クリーンセンターは、「安全安心で人と地域と世代をつなぐ今治市クリーンセンター」を基本コンセプトとしています。 防災の取組みを平常時にも役立てる「フェーズフリー」という概念を、全国のごみ処理施設で初めて取り入れ、平常時は「市民が集い、地域交流を活性化する場」、さらに災害時には「あらゆる市民が安心して避難できる、地域の指定避難所」として、平常時と災害時の両方で、地域に貢献可能な施設となっています。 また、ソフト面では、独自の事業継続計画(BCP)、毎年の防災訓練に加え、官民NPOが連携して避難所運営を行うなど、従来のごみ処理施設にはない、「災害発生後すぐに安心して避難可能な施設」を実現するための体制を構築しています。 図 2 今治市クリーンセンターの取組み全体像(出典:株式会社タクマ PR) フェーズフリーとは? 日本では毎年のようにさまざまな災害が発生していますが、災害による被害は繰り返されています。 災害時に身の回りで発生する事象はイメージしにくく、想像に基づいて備える防災では限界があることが一因と考えられます。 図3 フェーズフリーの考え方 出典:フェーズフリーHP フェーズフリーの考え方に基づいて作られたものは、使うほどに非常時の利用シーンを具体的にイメージしやすくなり、広がるほどにより安全な社会をつくることが可能となると考えられています。 今回は、クリーンセンターに取り入れられたフェーズフリーの概念ですが、あらゆるプロダクトやサービスにも応用することができます(例えば、軽量&大容量のランドセルは浸水時に浮き輪代わりにできる、など)。 身の回りのものからも、日常的にも価値が高いものとして、フェーズフリーのプロダクトやサービスが浸透していくことは、政策としての国土強靭化にはもちろん、日本のレジリエンス力の身近なところからの底上げにも、大いに貢献することが期待されます。 cas.

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フェーズフリー

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第3回 フェーズフリー住宅 デザインコンペ 2019 私たちが生活を送る『平常時』と『災害時』という2つの時間=『P h a s e』について、この2つを分けることをやめてみると見えてくるものがあります。 それは、防災のための特別な家ではなく、普段の暮らしが豊かで快適、かつ災害の際にも役に立つ住まい。 住まい手が意識せずとも「いつもの暮らしがもしもの支えになる」。 これからの住宅の在り方を考えたフェーズフリーな住まいを幅広く募集します。 テーマ いつもの暮らしを、もしもの支えに。 「平常時」でも「災害時」でも安心して暮らせる住まい 目的 フェーズフリーという新しい概念を住宅に取り入れるため、 新たな発想や様々な視点からの具体的内容を募集し、フェー ズフリー建築の普及啓発を図ることを目的としています。 審査方法・基準 審査員による提出物の審査。 テーマに合った提案であるかを、「フェ-ズフリー性」「独自 性」「先進性」「実現可能性」「地域性」を考慮し、総合的に 判断します。 持参は不可。 居住者・構造条件・敷地条件:自由設定とする。 建築規模:200 ㎡を超えないこと。 建築地:郊外・都市を問いません。 竣工物件の応募も可能です。 複数点の応募も可能です。 ・作品の記述内容 1. タイトル・コンセプト 2. 審査員 建築設計 三井所清典・ 防災工学 目黒公郎・ 人間工学 松崎元 フェーズフリー建築協会・フェーズフリー総合研究所 応募登録 本コンペに参加するためには、 にて必要事項を記入し、登録を行ってください。 その後エントリーシートをダウンロードし、作品と一緒に指定送付先へお送りください。 主催 特定非営利活動法人フェーズフリー建築協会 後援団体 公益社団法人日本建築士会連合会・ 公益社団法人日本建築家協会・ 公益社団法人国際観光施設協会・ 一般社団法人日本建築美術工芸協会・ 一般社団法人東京建築士会・さいたま住宅生活協同組合・ 一般社団法人フェーズフリー協会 協賛企業 スペラディウス株式会社 提出・問合せ先 〒113-0034 東京都文京区湯島3-31-1 ストーク湯島4F NPO法人 フェーズフリー建築協会 「フェーズフリー住宅デザインコンペ2019」係 E-mail:info phasefree-a. jp 注意事項 応募者は、次の事項に同意のうえ作品を提出するものとし、作品を提出した場合には、応募者は以下の事項に同意したものとみなします。 1 応募は未発表のオリジナル作品に限ります。 2 同一作品の他設計競技との二重応募は失格となります。 3 応募作品は返却しません。 必要な場合は複製をしておいてください。 4 応募に際して提供された個人情報は、主催者が適切に管理し、申請に係る事務処理に利用する他、セミナー、シンポジウム、アンケート等の調査について利用することがあります。 作品の発表時には、氏名・年齢・勤務先・学校名などを公表します。 5 著作権・商標権・肖像権などで第三者の権利(知的財産権や著作権等)を侵害することのないよう十分配慮して下さい。 特に、雑誌、書籍、Webなどの著作物から無断で複写した画像を使用しないこと。 第三者とトラブルが発生した場合は、応募者自身の責任において解決して頂きます。 また、そのような場合は、入賞を取り消す場合があります。 6 課題に対する質疑応答はいたしません。 規定外の問題は、応募者が自身で判断し決定してください。 7 応募作品に含まれる発明、考案、意匠の創作、著作物等に関する知的財産権は、応募者に帰属します。 ただし、応募作品を展示、出版、広告、ホームページへの掲載、その他の広報活動に二次使用する優先的権利は、主催者が有するものとし、この場合の使用料は無償とします。 応募作品に含まれる発明、考案、意匠の創作、著作物等をフェーズフリー建築評価基準の構築に活用することがあります。 また、建築施工が実施されることとなった場合、応募作品の知的財産権の実施に対する交渉権は主催者が専有し、実施の場合の帰属、対価等の取り扱いについては主催者と応募者との協議により決定することとします。

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フェーズフリー認証商品

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フェーズフリーまたは フェイズフリー(Phase Free)とは、平常時と時という社会の(時期、状態)を取り払い、普段利用している商品やサービスが時に適切に使えるようにする価値を表した言葉である。 フェーズフリーという言葉及びその基本的な概念は、である佐藤唯行が2014年に提唱した。 佐藤は、の研究を大学在学中から始め、その後、国内外の社会に携わる中で多くの災害現場に関わり続け、2008年にシュアティ・マネジメント協会を設立、続いて2013年にスペラディウス株式会社等を設立した。 フェーズフリーを提唱した目的は、が定着しない現状を前提にしつつ、災害時の(生活の質)を守れる状況を生み出し、もって日本及び世界におけるによる被害を低減することである。 フェーズフリーの理論構築及び普及活動は、2015年にフェーズフリー総合研究会(総研)がとして設立されることから始まった。 これ以降、総研メンバーによる学会での論文発表や、企業・行政や一般向けの講演活動などによってフェーズフリーが世の中に認知されていき、行政及び民間での取組へと徐々に広がることとなった。 その後、主に企業・団体から、商品・サービスがフェーズフリー性を持つことを公的に認証する制度の確立が求められ、2018年に総研メンバーが中心となって一般社団法人フェーズフリー協会が発足し、2019年より認証制度が始まった。 フェーズフリーの定義 [ ] -- より PhaseFree(フェーズフリー)とは、平常時(日常時)や災害時(非常時)などのフェーズ(社会の状態)に関わらず、適切な生活の質を確保しようとする概念です。 この概念は、フェーズフリーの以下の5つの原則に基づいた商品、サービスによって実現されます。 フェーズフリーの5原則• 常活性 どのような状況においても利用できること。 日常性 日常から使えること。 日常の感性に合っていること。 直感性 使い方、使用限界、利用限界が分かりやすいこと。 触発性 気づき、意識、災害に対するイメージを生むこと。 普及性 参加でき、広めたりできること。 平常時や時などの社会の状態に関わらず、いずれの状況下に於いても、適切な生活の質を確保する上で支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り除くための施策、およびそれを実現する概念。 商品やサービスに具現化させることで、平常時のみならず時においても有効に利用され、もって社会的脆弱性を解消しようとする考え方。 平常時でも時でも有効に利用できる商品(プロダクツ)、役務(サービス)、およびそれらが実現する価値。 が高齢者や障害者などのへの空間的な自由を提案しているのに対して、フェーズフリーは全ての人への時間的な自由を提案している。 例えば、以下のような場合にフェーズフリーな『筆記用具』と呼ぶことができる。 水に濡れても問題なく文字を書く事が出来る(フェーズフリーが実現する、平常時と災害時での共通の価値)• が効かない状態でも何らかの方法で所有者の位置を知らせる事が出来る(フェーズフリーが実現する、平常時とは別の、災害時での変化した新しい価値) 誕生の背景 [ ] フェーズフリーが誕生した背景として、フェーズフリー協会webサイトにあるフェーズフリーに関する記述を転載する。 「2011年に発生した以降、人々の防災意識はこれまで以上に高まり、に関する商品・サービスがさらに注目されるようになりました。 また、様々な企業や団体でも、防災商品の開発・提供、防災関連サービスの提案が増えてきました。 を例に挙げるまでもなく、日本は世界の中でもが多発する地域にあり、多くの大規模なを過去に幾度も経験してきました。 その結果、進んだ防災知識・技術を持つに至った国でもあります。 それにもかかわらず、過去の多くのの記憶はいつしか忘れ去られ、私たちは危険性の高い地域へ再び進出し街をつくり、日ごろからに備える習慣が定着しないまま日々を送り、新たなが起こった際にはまた同じように悲劇を経験するという、悲しいを繰り返してしまいます。 市民や企業を問わず、大規模なの直後には防災意識は高まりますが、それが定着せず未来に活かされないのはなぜなのでしょうか? それは、災害時にどの様な困難が起こるかを、日常の生活の中でをもって思い描くことが、とても難しいからなのかもしれません。 では、発想を変えてみましょう。 私たちが生活を送る『平常時』と『災害時』という2つの時間=『Phase』について、この2つを分けることをやめてみるのです。 私たちは、身の周りのあらゆるモノと一緒に、平常のPhaseから災害のPhaseへと連続的に突入していきます。 このことに着目すると、私たちに必要なのは、のための特別なモノではなく、普段の生活の中で自然に使え、さらに災害の際にも役に立つモノなのです。 どちらのPhaseでも役に立つように最初からされたモノやサービスではないでしょうか。 平常時や災害時というPhaseの制約から自由であること、Phaseの間にある垣根を越えてどの様な状況下でも私たちの命や生活を守れること、これを『PhaseFree(フェーズフリー)』と名付けましょう。 『平常時』と『災害時』2つのPhaseをまたいで活躍する商品やサービス、それらを生み出すアイディア。 ご一緒に、 PhaseFreeな世界創りに取り組んでいただけないでしょうか。 」 --代表理事 佐藤唯行 『この時間から解き放ち未来の命を守る』 誕生までの歴史 [ ]• 2006年 (アメリカ合衆国の連邦政府緊急事態管理庁)により、に対処するための考え方として,Disaster Life Cycle(DLC:災害対応の循環体系)が定義され、から次の災害が発生するまでに、社会は8つの(Phase)を辿ることが示された。 2011年 防災に関する啓蒙普及活動を行うNPO法人シュアティ・マネジメント協会の理事長である佐藤唯行および理事の(教授)は、『Suring Guardian 【信頼社会の守護者】たちへの入門書』を執筆。 その中で、 Hazard)と社会の(Vulnerability)とが(Disaster)の要因となること、またその3つの関係をDisaster Life Cycle(DLC:災害対応の循環体系)の(Phase)の中で表現した。 2012年 株式会社が防災ブック『みんなの知恵で、明日できる防災』を製作し、同社の商品カタログに同封して配布、佐藤唯行(NPO法人シュアティ・マネジメント協会理事長)は同冊子の監修を行なった。 同冊子においては『知恵を使った、ムダなをかけない日常的な備えで、災害によるを軽減しダメージを防いでいくこと』が具体例をもって紹介され、が災害時にも役立つことの重要性が示された。 2014年 フェーズフリー(Phase free)を、に関わる新しい概念として佐藤唯行(スペラディウス株式会社および特定非営利活動法人シュアティ・マネジメント協会の代表者)が提唱。 フェーズフリー(Phase free)とは、平常時に利用されるすべての商品およびサービスが持つ、災害時に役立つであると定義した。 なお、佐藤唯行が代表を務めるスペラディウス株式会社は、である佐藤唯行が、持続可能な仕組みとしての防災を実現することを目指して設立したである。 商標 [ ] 「Phase free(フェーズフリー)」は、を主事業とするスペラディウス株式会社(代表取締役:佐藤唯行)によって、その社会的価値を適切に維持することを目的として、が取得されている(17区分:登録第5727971号、10区分:登録第5731995号等)。 スペラディウス社によるの目的、「その社会的価値を適切に維持すること」とは、フェーズフリーのが正しく守られること、つまり別の意味でフェーズフリーという言葉が使われることのないこと、及び、フェーズフリーという言葉を誰でも使えるようにすることである。 フェーズフリー自体はまったく新しい言葉であるため、例えばこの言葉のを目的とした一企業がしてしまうと、他の人・が自由に使うことができないおそれがある。 維持の目的のため、まったく別の意味でフェーズフリーの言葉を使っている場合には、使用中止を依頼することがある。 例えば「地上と水中の垣根を取り払うフェーズフリー」や「足し算と引き算を区別しないフェーズフリー」などの意味でフェーズフリーを使われた場合、本項とは明らかに異なる意味での使用であるため、フェーズフリーの使用中止を依頼する必要が生じる。 防災とフェーズフリーの関係 [ ] フェーズフリーはに関わる一つのであって、を否定するものではない。 他の分野で例えるなら、対策や対策等におけるや、におけるのような関係である。 一方でとフェーズフリーのちがいは、人々が備えることを前提としているのが、人々は備えられないことを前提としているのがフェーズフリーである。 日本における具体例 は、ゴミ処理施設であるとともに、防災施設としての機能が全国的にも注目され、ジャパン・リジリエンス・アワード強靭化大賞2019でグランプリを受賞した施設。 本施設では防災の取組みを平常時にも役立てる『フェーズフリー』の概念を、全国のごみ処理施設で初めて取り入れた。 参考文献 [ ]• わたしの、いつもの。

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