背中に生えた翼は君とともになくした。 ほおずりしたくなる天使の赤ちゃんの可愛さにめろめろ!

ドレミ團

背中に生えた翼は君とともになくした

つぶらな瞳にふっくらとしたほっぺ。 7歳の娘リザとふたり暮らしのシングルマザー、カティ。 彼女はスペイン人男性のパコと恋に落ち、ほどなくして一緒に暮らすようになる。 そんなある日、カティとパコの間に待望の赤ちゃん・リッキーが誕生。 だが、リッキーの背中には小さな翼が生えていて、部屋の中を危なっかしく飛び回るようになる。 そんな本作は、ファンタジックな設定にリアルな心理描写を重ねた心温まるファミリードラマに仕上がっている。 見どころはもちろん、赤ちゃんリッキーの可愛いらしさに尽きる。 オーディションにてリッキー役を獲得したアルチュール・ペイレ君は、撮影時はまだ生後数ヶ月! つぶらな瞳にふっくらとしたほっぺ、あどけない表情はまさに本物の天使と見間違うほど。 背中に生えた翼で無邪気に飛び回る姿を見たら、思わすほおが緩んでリッキー君の虜になってしまうだろう。 犬や猫といった可愛いらしい動物映画も人気だが、可愛らしさでいったら人間の赤ちゃんに勝るものはない。 リッキーの魅力は是非とも大きなスクリーンで堪能してもらいたい。 【トライワークス】.

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#進撃の腐人 #未来捏造 君と共になくした翼

背中に生えた翼は君とともになくした

〈捩れ岩の砦〉の中は闇に閉ざされていた。 入り口から差し込む月光と行く手に見える新月党の松明の光で、かろうじて幅の狭い天井の高い洞窟が続いていることが見て取れた。 天然のものとも人の手になるものとも判然としなかった。 行く手の松明の後をつけるしか道はない。 私は早足で新月党の後を追った。 天井の高い洞窟に足音が響いたが、兵士たちの足音も無数に谺しているので、心配はいらないようだった。 洞窟は曲がりくねり、上下しながら続いていた。 枝分かれしているところも何ヶ所かあったが、傴僂の魔道士が道を選んでいるらしかった。 ここは東部で修業したという奴の通力を信じるほかはなかった。 時折、ブラファスタの判断に疑問を呈するタンカルの声が聞こえたが、魔道士の判断を覆す何かを彼が持っているわけではなかった。 どれ程すすんでいるのか、わかりはしなかったが、どうやら道は少しずつ上へ向かっているようだった。 砦の上部の窓のようなところから、赤い光が漏れていたが、そこへ向かっているのだろうか。 次第に道は狭くなり、二人並んでは通れないほどの幅となった。 よく見えないが、天井も低くなっているようだった。 やがて虚ろな沓音とも、低く響く話し声とも違う音が聞こえてきた。 水音のようにそれは聞こえた。 岩の洞窟の中に、流れ落ちる滝のような音が響いてきた。 音とともに、行く手に松明のものとは違う明かりが見えてきた。 薄青い冷たい光、それと燃えるような赤い光が混じりあって見えてきた。 前を行く新月党の者たちが息の飲む音が聞こえた。 「滝! こんな洞窟の中に滝があるとは!」 「ふむ、なるほど、呪文で封印された奴めが千年も生き長らえてきたのは、この滝のおかげか。 〈湖水の王〉を地下水流のある岩屋へ閉じこめるとは、ノイカンブールの始祖も間抜けなことをしたものだ」 タンカルとブラファスタの驚きと呪詛の言葉には、隠しきれない不安が覗いていた。 洞窟は行く手に向かって大きく広がり、幅二十イート(約六メートル)、高さ十イートほどの開口部が広がってた。 その向こうから青い光と赤い光が差している。 滝の水音が足音をかき消したが、それでも私は足を忍ばせ、奴らの背後に近づいた。 大きく口を開けた洞窟の向こうは、巨大な空洞が広がっていた。 表から見えた砦の中心にそびえる捩れた岩の尖塔の内部に、私たちはいるのだろう。 高さ百イート(約三十メートル)はある空洞のちょうど真ん中あたりに私たちは出たらしい。 差し渡しは高さの三分の一ほどだろうか、縦に細長い岩屋だ。 内部の岩壁も外側と同様に捩れた岩の柱に覆われた奇怪な宮殿のような様相を見せている。 滝は右手の岩壁、私たちの足下数イートのところにある岩の裂け目から流れ落ちている。 ツヴィスタン山中に降った雨が岩塊の隙間を流れてここまで集まっているのだろう。 細い流れではあるが、五十イート下の滝壷からは水飛沫が上がり、霧のように空洞の下半分を覆っている。 その霧をかき消すかのように左手には赤い光があった。 空洞の真ん中よりやや下寄りに平らな岩場が岩壁から何枚か突き出しており、その一番広い岩棚に赤い火が燃えていた。 円形の大きな炉のようなものが設えてあり、そこから大きな炎が上がっている。 炎は不自然に赤く、まるで血のような色合いだった。 石で組まれた炉の上には、人間がすっぽり入りそうな大きな鉄釜が載っており、何か得体のしれない赤い液体がぐつぐつと煮えたぎり、渦巻く湯気と異様な臭気を放っている。 その大釜の上に全裸の女が吊るされていた。 コーダだ。 手首を鎖で縛られ、炉の上に組まれた木組みから鎖で吊られている。 時折身を捩ると鎖がゆっくりとまわり、乳房や脾腹、太股、尻に加えられた嗜虐の跡が明らかだった。 赤紫の蚯蚓腫れとなった鞭の跡が幾条も重なり、血を流している小さな傷は縫い針による拷問の跡だろうか。 だが、背中だけは傷がなかった。 そこに刻まれている呪文は魔道士ソードヴォートにとって、この上なく大切なものなのだろう。 真紅の炎の熱と蒸気によって熱せられた白い背には、佶屈怪異な呪文が浮かび上がっていた。 肩の下あたりから始まり、背骨の両側に百足の足のように広がり、丸くふくらんだ尻の上あたりで終わっている。 長短の直線を縦横に組み合わせたアニャチの文字を思わせる文字とも紋様ともつかないものが、汗ばんだ肌を赤黒く覆っている。 色合いだけ見れば鞭の傷跡のようにも見えるが、こんな精緻な絵模様を鞭で描ける拷問人はどこにもいないだろう。 真っ直ぐな線で構成された呪文には、ところどころに滑らかな曲線や歪んだ円も描かれており、そこだけは紫がかった青い色を帯びていた。 だが、事態は切迫しており、姫君の倒錯の美に見入っている場合ではないのは明らかだった。 大釜の脇には、濃紺の長衣をまとった長身痩躯の男が立っていた。 長衣は金銀の縫い取りがなされた豪奢な代物のようだったが、裾はぼろぼろで、ひどく古びていた。 頭には同じく濃紺の細長い三角の縁無し帽をかぶっていたが、そんな帽子をかぶった魔道士は古文書の絵の中でしか見たことはなかった。 右手にはひどく緑青の吹いた大きな錫杖を握っている。 先端には大きな渦巻き状の形をした水晶のようなものがついており、そこから青白い光が放たれていた。 この光が不可思議に滝の水に反射して、洞窟いっぱいに広がっているのだ。 三角の帽子の下には、小さな縮こまった老人の顔があった。 顔はやけに小さく、まるでアニャチの寺院で見た猿の木乃伊のようだった。 毛のない眉がひどく張り出し、落ちくぼんだ眼窩の奥で、小さな水色の瞳が光を放っている。 肉を失った鼻は二つの縦長の裂け目のようで、その下にしわだらけの唇があり、それがもごもごと動いて言葉を発していた。 「美しい、そなたはまことに美しい。 そうじゃ、あの裏切り者モルーダトの娘もことのほか美しかった。 久遠の時を経てもなお、ルコルダの血はそなたの中で妖しき美の炎を灯し続けていると見える。 おお、素晴らしいことじゃ」 魔道士ソードヴォートは、小さな頭を揺らして満足げに笑った。 三角帽子の先端に着いたぼろぼろの金糸飾りが揺れた。 「モルーダトめは娘を儂に嫁がせるという約定を違えたばかりか、儂をこの岩の牢獄に閉じ込めおった。 誰の力でノイカンブールの王位に就けたと言うのか! 儂が危険を顧みず〈失われた神々〉の眷族、水底のアチェルペンテを召喚したからこそだと言うのに! だが、今こそ、千年の時を経て、儂はノイカンブールの王となる! 僭王の血筋の者は一人残らず根絶やしにするとしよう。 じゃが、そなたは別じゃ。 そなたは千年の時を隔てて生まれ落ちたルコルダの生まれ変わりじゃ。 今度こそ儂の妻となり、儂の快楽のために血涙を流すのじゃ。 今宵の責めなど、髪を撫でるほどのものだといずれわかるじゃろう。 楽しみに待っておるのじゃ」 どうやら千年前の魔道士には、女をまともに抱く趣味はないらしかった。 ソードヴォートは銅の錫杖で岩棚を突いた。 硬い響きの音が波のように洞窟の中に広がった。 不自然で奇怪な響きに耳が痛くなる。 「さて、姫様。 手弱女と思いきや、そなたはなかなかに剛直なお人柄、背中の呪文を開く鍵を儂に教えるつもりはないらしい。 まったく残念なことだが、生皮剥いでそこに込められた封印を開く鍵を探すしかないようじゃ。 怖いのか、震えておるの。 なに、心配はいらぬ。 儂の妃となれば、皮剥ぎ程度の苦痛など、取るに足らないほどのものであることが、身をもってわかることじゃろう」 魔道士はもう一度錫杖で岩棚を突いた。 さらに大きな響きが広がり、吊るされたコーダの体が揺れる。 真紅の炎が一際大きくなり、めらめらと燃え上がる。 杖の先端の水晶の渦巻きからは、炎とは正反対の冷たい氷のような光が煌めき、炎の作り出す影と青白い光の作り出す影が、幾重にも岩室の中に交錯した。 「そろそろ、十分に体が温まった頃じゃろう」 ソードヴォートが杖を振るうと、炉から大釜を包むように細い炎の筋が上っていく。 蛇が鎌首をもたげるように、行く筋もの細い真紅の炎がゆっくりと上へ向かって伸びていき、コーダの背中に取り付こうとしていた。 炎が血に塗れた股や尻を撫でるように上って行くと、コーダは激しく身悶えし、髪を振り乱して苦悶の声を上げた。 「狙え!」 タンカルの押し殺した声が聞こえた。 生き残りの数名の弓兵が弩で魔道士に狙いをつける。 「ふむ、弓矢なぞであやつの命が奪えると思うなよ」 ブラファスタがひとりごちる。 「ならば、あの猿爺を打ち殺す呪文を考えるんだ」 傴僂の魔道士は皮肉な笑いで曲がった背中をゆらすと、ぶつぶつと口中で何かを唱え始めた。 ソードヴォートはコーダの生皮を剥ぐ準備に忙しくて、こちらの様子にはまったく気づいていないように見えた。 生きた炎に指図するかのように、錫杖から発した青白い光がコーダの背中の呪文の刻まれている部分にそって、輪郭をなぞる。 細い蛇のような炎がその後を追っていく。 こちらには背中を向けた格好だ。 「放て!」 タンカルが低い声で命じた。 放たれた十本近い矢が、一斉に魔道士の背中に突き刺さったかに見えた。 ソードヴォートは一瞬動きを止めて、矢柄が突き立った背中を丸めた。 それから両腕を勢いよく広げると、ぼろぼろの長衣が鳥の翼のように広がった。 新月党が放った矢はその長衣に弾かれるようにばらばらと散乱した。 矢が魔道士に何の傷も与えていないのは明らかだった。 〈湖水の王〉は、ゆっくりとこちらを振り返った。 木乃伊の猿のような顔にはいやらしい嘲笑が浮かんでいた。 「さて、これは驚き、先程よりの虫の羽音の如き雑音は、御身らか。 〈捩れ岩の砦〉に侵入者ありとは。 それも姫君をお助けする忠義の騎士とは思えん輩。 御身らは何者じゃ」 タンカルは名乗りを上げて戦をするような男ではなかった。 新月党の首領はただ短く「放て!」と命じた。 弩から放たれた矢は、こちらを向いた古の魔道士の胸板にすべて突き刺さるかに見えた。 ソードヴォートは銅の錫杖で岩棚をとんと突いた。 その刹那、魔道士の姿は水底に沈むもののようにゆらりと揺れた。 矢はすべて見えない水の帳に打ち払われたかのように、弾かれて逸れた。 「ブラファスタ! 呪文は!」 タンカルが鋭い声で叫ぶ。 返ってきたのは意味を取ることのできない奇っ怪な大音声だった。 「ほほう、東部の田舎道士の登場か。 そんなひどい訛りでは、屍食鬼の王もお怒りになって、ヴォスコンの土饅頭に帰ってしまうぞ!」 ブラファスタの曲がった背中が怒りに震えたかに見えたが、魔道士はもう一度呪文を繰り返した。 足下に鈍い震えが走った。 滝の水音に混じって、低い地響きが聞こえる。 〈捩れ岩の砦〉全体が震えて、あちこちから小さな岩塊が崩れ落ちた。 震える岩壁の左側の低いところが、大きく崩れた。 岩が剥がれ落ちたのではなく、岸壁の中から何かがそこを突き崩したようだ。 岩と土塊が空洞の底を流れる川に落ちて、大きな水飛沫をあげる。 岩壁に開いた大穴から姿を現したのは、真っ黒い濡れたような毛に覆われた巨大な何かだった。 穴から突き出した頭だけでも七イート(約二メートル)はあるだろう。 土竜を思わせる頭だが、長く突き出した鼻先は虹色に光る鱗に覆われ、まるで鉱物でできているようだった。 黒い毛の中に埋もれたような丸い小さな目が熾火のように赤く光っている。 岩壁の穴にかけた前脚には、巨大な三本の鉤爪が伸び、金属のような鈍い銀色の輝きを発していた。 怪物は鱗の鼻先のずっと下の方にある、無数の牙の生えた丸い口から、耳をつんざくような叫び声をあげた。 洞窟全体がびりびりと震えて、小石が落ちてくる。 「屍食鬼の守護者、地底の獣王、モルムールよ! その猿の木乃伊を踏みつぶせ! お前の貪欲な牙の餌食とせよ!」 ブラファスタが怒りを露にして叫ぶ。 モルムールと呼ばれた怪物は、また一声吼声をあげると、鉤爪の両手で巨体を岩肌から引きずり出した。 岩穴がさらに崩れて、地底の川をせき止め、あたりに水流が渦巻く。 黒い毛に覆われた背中には蛇腹状の金属質の突起が連なり、それがうねうねと蠢いて、土中での前進を助けるようだ。 後ろ足にも巨大な鉤爪、短い尾は背中の突起と同様の硬質な虹色に光っている。 怪物は自らが掘り崩した岩土の上を渡って、ソードヴォートとコーダのいる岩棚の上へと迫った。 だが、千年の眠りから覚めた魔道士は一向に慌てる様子もなかった。 珍しい生き物を愛でるかのように、笑みを浮かべて怪物の動きを見ている。 モルムールの巨大な三本の鉤爪が鼻先まで迫ったとき、ソードヴォートは銅の錫杖で、岩棚を突いた。 岩の空洞の底で、せき止められ渦巻いていた水が、飛沫を上げて舞い上がった。 一瞬でできた水の障壁は、鋼の扉のように怪物の前に立ち塞がり、魔道士への鉤爪の一撃を防いだ。 古の魔道士はさらに錫杖で岩棚をひと突きすると、今度は杖を頭上高く差し上げた。 大きく口が開き、何らかの呪文が唱えられたが、その呪文は人間の耳には聞こえないものだった。 だが、人間には聞こえない呪文でも、彼が力を及ぼす異界のものには、明瞭に聞こえたに違いない。 右手の岩壁から滝となってほとばしっていた水流に驚くべき変化が現れた。 水は滝壷に落ちるのをやめた。 まるで木の枝からぶら下がっていた蛇が鎌首をもたげるかのように、水流は宙に浮かび上がった。 それはするすると宙を伸びていき、水の障壁の向こうでもがいている土竜のような怪物に向かっていく。 水流は不定形の水の流れから、きらきらと青白く光る水晶のような鱗を持つものへと姿を変えた。 巨大な龍が洞窟の中を舞っていた。 全長は百イート(約三十メートル)はあるだろうか。 全身を輝く水晶の鱗に覆われ、鼻先と両目の上には鋭い角が生えている。 耳まで裂けた口には、白銀に光る牙、蛇のような体から突き出した短い手足にも銀に光る鋭い爪が生えていた。 長大な尻尾は途中から水流となって、岩壁に開いた滝の落ち口につながっている。 水晶の龍は空洞の頂部まで鎌首をもたげると、滝壷に落ちる水流の勢いで、黒い毛の生えた怪物に襲いかかった。 モルムールは、その時初めて龍の出現に気づいたように、頭をもたげて鉤爪を振り回した。 二匹のこの世ならざる生き物が激突した。 龍の牙と角が黒い毛を引き千切り、地底の怪物の爪が水晶の鱗を引き裂く。 黒と白銀の破片が飛び散り、〈捩れ岩の砦〉を揺り動かして、二匹の怪物は恐ろしい闘争を始めた。 「今しか機会はない! 化け物どもの戦いに魔道士どもは夢中だ。 コーダ姫を奪回するのだ!」 タンカルが冷静な、しかし激しさが滲む口調で命令を下した。 新月党の男たちは一斉に洞窟の開口部の向こうへ姿を消した。 まるで、地底の空洞へ身を投げたかのように見えた。 私は彼らの後を追い、洞窟の壁に貼り付くようにして、開口部へ進んだ。 いかに〈影の刃〉とはいえ、絶壁を飛び降りる技を持っているわけではなかった。 私のいた位置からは見えなかったが、洞窟から岩壁にそって下に降りる狭い石段が刻まれていたのだ。 石段は弧を描いて空洞の下部の川端まで続き、そこから石橋が川を渡って、魔道士のいる岩棚へと続いていた。 コーダの元へたどりつくにはこの道しかなかったが、それは危険極まりない道だった。 石段そのものが幅二イート(約六十センチ)もない崩れかけた代物で、二匹の巨獣の戦いで、洞窟は絶えず揺れ動いている。 二匹のぶつかり合いで大小の岩塊が飛び交い、せき止められた足下の川は水かさを増して大波がうねっていた。 岩棚へと渡る細い石橋は波に洗われており、波にさらわれずに渡りきるにはかなりの運が必要に思えた。 タンカルの言う通り、ソードヴォートもブラファスタも各々の僕を操るのに精力を傾けており、普通の(つまり、新月党や私のような)人間がちょろちょろしても、眼中には入らないようだった。 私は新月党からかなりの距離を置いて、石段を降りていった。 いつ築かれたともしれない古い石の階は、あちこちで崩れており、土竜と龍の怪物の激闘で、さらに崩壊が進んでいた。 岩のかけらや黒い毛の塊、巨大な水晶の鱗が何度も飛んできたが、身を捩って避けるしかなかった。 下方ではすでに何人もの黒装束の男たちが悲鳴を上げながら石段から転げ落ち、渦巻く濁流に飲まれていた。 「くじけるな! コーダ姫を無事ノイカンブールまで連れていけば、黄金の山と親衛兵の地位が待っているぞ! 今こそ我ら新月党が表の世界にその名を轟かす機なのだ!」 危なっかしい足下の石段に気を配り、飛びくる岩塊や水飛沫を避けながらも、新月党首領の言葉は私の耳に届いた。 彼らにとってこの仕事は、金子の問題だけではないらしい。 突然、私は彼らが哀れになった。 メッテルジーグなるノイカンブールの宰相がどんな人物なのか、まったく知らなかったが、王に成り上がった者がそんな約定を守ることなど、まずはありえまい。 王侯貴族ほど信頼ならぬ人間はいない。 まあ、神などと呼ばれる存在よりは幾分か増しかもしれないが。 この点に関しては、私は傴僂の魔道士と同意見だった。 飛んできた地中の怪物の汚らしい毛皮に打たれて、地底の川に落ちた男の魂が救われることなど、永遠にないだろう。 一介の兵士の命など王は気にかけはしない。 ましてや、闇の歴史の中で汚れ仕事を引き受けてきた一族の一人の命など、放たれた鏃のようなものだ。 彼の願いはどこにも届かず、その糸のように細い死への苦悶の叫びを聞いてくれる神はどこにもいないのだ。 土竜の怪物と水龍は互いの体を掻きむしり、噛みつき、引き裂こうと、恐ろしい戦いを続けた。 どうやら利は龍の方にあるようだった。 黒い怪物の巨大な鉤爪が龍の喉頚に突き刺さり、水晶の鱗を飛び散らせても、しばらくすると岩壁の穴から流れ続けている川の水が、龍の尾を伝わって流れ込み、鉤爪でえぐられた部分を補っていくのだ。 これでは、ツヴィスタン山からの水がすべて絶えるまで、龍は死ぬことはなさそうだった。 この事態に気づいたのか、ブラファスタは操る怪物を何とか龍の背後に回らせて、水流とのつながりを絶とうとしているようだったが、ソードヴォートの龍は、素早い動きでそれを許さなかった。 ブラファスタの土竜は体のあちこちを引き裂かれて真紅の血を流していたが、こちらは土塊や岩塊でその傷を癒すことはできないようだった。 黒い怪物の動きは次第に鈍くなり、とうとうその太い首に、水晶の龍が滑らかな体を巻き付かせた。 龍は恐ろしい力で土竜の怪物の首を締め上げた。 土竜は海中の生き物のような奇怪な丸い口をぱくぱくさせて、白い泡を吹き出した。 闇雲に鉤爪の手を振り回すが、龍の体には届かない。 ついに黒い怪物は巨体を痙攣させて、大音響とともに泥沼と化した岩室の地面へ倒れ伏した。 頭上から聞こえた悲鳴とも怒声ともつかぬ声は主の魔道士のものだろうか。 私は岩壁の石段を下り、空洞の下部に達していた。 岩棚へ渡る石橋までは後わずかだった。 水龍は土竜の怪物に巻き付けた長い体を緩めて、離れようとした。 締め上げられていた喉が緩んだせいだろうか、黒い怪物の丸い口からは赤黒いどろどろとした血とも何ともつかないものが流れ出した。 その赤い汚泥の中に蠢くものがあった。 血膿の中から幾つもの鎌首が頭をもたげた。 巨大な蚯蚓のような長虫が、何匹も何匹も現れた。 蚯蚓のようなものは、逃れようとする水晶の龍に絡みついた。 白い体を濁った血の筋が這い登っていくように、蚯蚓状の怪物は龍に取り付いていく。 蚯蚓はぬめぬめとした丸い頭の先端から、透き通った粘つく液を出した。 すると水龍の体からはしゅうしゅうと音をたてて白い蒸気が上りたち、龍は苦悶に長い体をくねらせて、岩室の中を暴れ回った。 魔物同士の戦いは形勢が逆転した。 土竜の怪物の体内から吐き出された何十匹もの妖虫は、宿主の敵を討つためか、新たな宿主を求めてか、白い龍に絡みつき、決して離れようとはしなかった。 龍は岩窟の中をのたうち回り、あちこちの岩肌に体をぶつけては、巨大な地響きとともに岩壁を突き崩した。 足下は大地震のように揺れ動き、私は何度も石段から足を踏み外しそうになった。 前を行く新月党はついに石橋を渡りきったが、残っているのは首領のタンカルのみだった。 タンカルは短い直刀を手に岩棚を上って、ソードヴォートとゴーダへ迫ろうとしている。 私は揺れる石橋を走った。 幅は狭いところでは一イート半(約四十五センチ)ほどしかない。 水龍の巨体が急に下降してきて、頭をかすめる。 赤黒い妖虫が滴らせる粘液が飛び散って、石橋に落ちると、白煙が上がって穴が開いた。 幅が半分ほどになってしまった橋の真ん中を、私は走った。 何とか岩棚にたどりつくと、手裏剣が飛んできた。 十字形の刃のついた奴だ。 頭上の岩棚からタンカルが冷たい目でこちらを睨んでいる。 「貴様! 生きていたのか!」 「ご覧の通りだね」 私はお返しに短刀型の手裏剣を投げつけたが、怪物の立てる地響きで足下が揺れて狙いは外れた。 岩棚は何層にもなっており、階段があるわけではないので、暴れ回る怪物から身をかくし、飛んでくる岩塊をかわしながら、上るのは骨が折れた。 もっともそれはタンカルも同じことで、それ以上私を攻撃する暇はないようだった。 ついに岩棚の最上部に達した。 顔をそっとのぞかせると、タンカルは左手の少し離れたところから、同じように顔を見せて様子をうかがっている。 岩棚の中央では真紅の光を放つ炉が燃え立ち、その上にはぐったりとした全裸のコーダが吊るされている。 炉の前には魔道士が仁王立ちとなり、錫杖を握りしめて目を閉じ口中で呪文を唱えていた。 額には玉の汗が浮かんでいる。 〈湖水の王〉といえども、この戦いには相当の意力を必要としているようだ。 タンカルと私の目が合った。 私たちは同時に岩棚の上に跳び出し、赤く燃える炉を目指して走った。 その時、恐ろしいことが起った。 何十匹もの長虫に体を食い荒らされた水晶の龍が岩棚の真上に落下してきたのだ。 水晶の龍は、その主であるソードヴォートの体をはね飛ばした。 そのまま巨大な頭部が私とタンカルの間を突き進んで、赤く燃える炉に衝突した。 凄まじい叫びともうもうたる白煙が沸き起こった。 赤と白の閃光が明滅し、大釜が炉の上から転げ落ちた。 煮えたぎる赤い液体が流れ出し、吐き気をもよおす異臭が広がった。 水の龍の巨体が一気に崩壊した。 水晶の鱗が飛び散ったかと思うと、全身が水の塊に戻って爆発した。 赤い妖虫はばらばらになって千切れ飛んだ。 私は大波のような水飛沫を浴びて、吹き飛ばされた。 岩棚の上を転がる中で、炉と大釜から噴き出した赤い閃光と炎の蛇が、大きく揺れるコーダの体に這い登っていくのが見えた。 コーダの裸体は炉の上に設えられた首吊り台のような木組みから吊り下げられている。 その木組みが爆発した龍からの水流と赤い炎を浴びて、ゆっくりと倒れていく。 赤い光と白い蒸気の中に、炎の蛇に絡みつかれて悶える裸身が落ちていく。 「コーダ!」 私は蚯蚓状の怪物の死骸が散らばり、水晶の龍の残滓らしき、透き通ったぶよぶよするものが足に絡む岩棚の上を走った。 炉の中にぶちまけられた泡立つ赤い液体の上に彼女は落ちていく。 蒸気の向こうからはタンカルが走り寄ってくるのが見えた。 私もタンカルも間にあわなかった。 ノイカンブールの王女は奇怪な炎の蛇に巻き付かれたまま、煮え立つ赤い液汁の中に落ちた。 凄まじい絶叫が岩窟の中に谺した。 沸き立つ蒸気の中で、傷だらけの四肢が赤い液体にまみれて激しく痙攣するのが見えた。 夥しい白煙が沸き起こり、その姿も見えなくなる。 煙の中からは悲鳴が途切れ途切れに聞こえ、稲光のような赤い閃光が走った。 〈捩れ岩の砦〉全体を激しく揺るがすような大音響と揺れが襲った。 目を突き刺すような赤い光が乱舞し、赤い稲妻がコーダが落ちたところから岩窟の四方へと走った。 稲妻は岩室の壁を突き破って四散していくように見えた。 静寂が訪れた。 渦巻くように流れる白煙の中心から真紅の光が静かに差し、岩窟の中を赤く染め上げた。 もう一つの光があった。 私が手にした太古の魔剣だ。 鉛色の刀身のファバーン文字が鮮やかな青緑色に輝いていた。 無論、この砦に入ったときから淡い燐光は放っていたのだが、今、三千年前の神秘文字から放たれる光は冴えた月光のようだった。 何か新たな魔道の力が発生しているのだ。 白煙は次第に収まり、膝下ほどの高さをゆるゆると流れるようになった。 赤い光は時折、ちかちかと閃いている。 霧のようになった白煙の向こうに女の影が見えた。 全身から血なのか大釜の中身なのか、赤い液汁を滴らせたコーダが立っていた。 「コーダ!」 私は彼女の下に駆け寄ろうとした。 タンカルも考えることは同じだった。 私たち二人は同時にコーダに手の届く距離まで駆け寄ったが、その時、頭上から鋭い声が聞こえた。 「来るぞ! 来るぞ! 駄目だ! その女から離れるんだ!」 ブラファスタの声だった。 私もタンカルも咄嗟にはその意味を理解できなかった。 だが、ファバーン剣から痛みを伴うような魔道の感覚が走った。 私はコーダにのばした手を、既に下ろした。 タンカルが勝ち誇った笑みを浮かべるのが見えた。 奴は伸ばした手で、汚液にまみれたコーダの手をつかんだ。 雷に打たれたかのように、新月党の首領は全身を痙攣させた。 瞬時に口、鼻、耳、それに両眼から鮮血が噴き出した。 鈍い破裂音がして、眼球が飛び出し、口からは半ば溶解したはらわたのようなものが大量に吐き出された。 体中の骨が砕けたかのように、タンカルの全身はぐにゃぐにゃになり、その場に頽れた。 体中の穴から止めどなく赤い汚汁が流れ出した。 「コーダ!」 私の声に応えて全裸の美姫はこちらに顔を向けた。 灰色の瞳はほとんど色をなくして、透き通る水晶玉のようだった。 美しい顔立ちこそコーダのものだったが、そこにあるのは、別人の顔、いや、人間ではない何ものかの顔だった。 ごうごうという水音が聞こえた。 岩棚の周囲を流れる地底の川が急激に水かさを増していた。 白いぶよぶよの寒天状のものとなっていた水龍の骸も、一気に溶け出して透き通る水となった。 岩壁の滝から落ちる水だけでなく、地底からも水が沸き起こって、〈捩れ岩の砦〉を満たしていくようだった。 水は恐ろしい勢いで渦巻きながら増えていく。 上ってきた岩棚の下部はもう水没していた。 水の中で青白い閃光が走ったかと思うと、何本もの水流が大蛇のように岩棚を這い登ってきた。 それはコーダの体に巻き付き、捩れた大縄のようになって彼女の体を宙に持ち上げた。 水は岩棚の最上部に達し、踝をぬらしていた。 激しい水流に足をとられそうになる。 タンカルの無残な死骸が流されていく。 頭上十イート(約三メートル)の高みに昇ったコーダの体は、下半身が水流と一体と化しているように見えた。 さらに何本もの水の縄がうねうねと白い肌を這い登った。 大きく広げた両の腕に水は巻き付き、薄い膜のようになって大きく広がった。 それは、両腕から長く伸びた翼のような形となった。 鳥の翼というよりは、蝙蝠の翼、あるいは飛び魚の胸鰭のようにも見える、半ば透き通った白銀の巨大な翼が出現した。 「おう、これは、このようなことがあり得るのか! 水と翼の神だ! 水底のアチェルペンテ!」 ブラファスタの最後の言葉は、見えない腕で喉を締め上げられたかのように、苦しげに詰まって聞こえた。 岩壁に開いた穴から、傴僂の歪んだ体が見えない縄で引っ張られるように宙に飛び出すのが見えた。 透き通った水の膜のような翼が一閃すると、ブラファスタの体は真っ二つとなり、血飛沫を撒き散らしながら、くるくると回って落ちていった。 銀の翼を持つものは鳥の鳴き声のような甲高い声で笑った。 広がった翼は岩窟の幅いっぱいまである。 表面には微かに細長い鱗のような模様があり、真珠色に輝いて見える。 背中の呪文から生え出したかのような結晶が、鋭角に彼女の頭上にのびている。 水流と一体と化していた足は、長い海蛇のような姿となり、ぬめるような虹色の光沢を放っていた。 翼は羽ばたいているわけではなかったが、コーダの、いや異界のものの体は宙に浮いていた。 よく見ると、背中の呪文の名残のように、直線的な赤い紋様が翼の付け根のあたりからうっすらと広がっている。 奇怪ではあったが、美しい姿だった。 私はファバーン剣を手に、巨大な翼をもつものと対峙した。 刀身のファバーン文字は緑色の鮮やかな光を放っている。 私はどうしてよいのかわからなかった。 この巨大な翼あるものは、ノイカンブール存亡の危機を救うために、ここに出現したのだろうか。 あるいは、この世のものの血と魂を喰らい尽くすために、ここに降臨したのだろうか。 何よりもこのものは、まだコーダなのだろうか。 私は緑色に光る剣を手にしたまま、神の眷族の水晶のような透明な瞳を見つめた。 そこには何の表情も読み取ることはできなかった。 「アチェルペンテ……覚えておるぞ、一千年前、そなたの白銀の翼がジュバルツ将軍の一万の軍勢を薙ぎ払った時のことを! ゲーク湖の水が一万の兵士の血で真紅に染まった!」 しわがれた声が聞こえ、崩れた岩棚の瓦礫の山の上から血まみれのぼろをまとった姿が現れた。 ぱっくりと割れた額の傷から流れ出す血で、顔を真紅に染めながらも、ソードヴォートは、銅の錫杖を頼りによろよろと近づいてくる。 杖の先端の渦巻き状のものは砕けて失われていた。 「さあ、今こそ、千年の時を経て、この儂がノイカンブールの王となるのだ! 〈湖水の王〉が〈地上の王〉ともなるのだ! おお、アチェルペンテ!」 ソードヴォートは半ば潰れた血まみれの手に握った杖を高く差し上げ、血泡の溢れ出す口で呪文を唱えようとした。 アチェルペンテと呼ばれるものは、わずかに片方の翼を振った。 すると、真珠色に光る羽根とも鱗ともつかないものが、矢のように飛んで、魔道士の首を斬り落とした。 鮮血を噴き出しながら、ソードヴォートは倒れ伏した。 二つに分かれた魔道士の体は、瓦礫の上で一瞬にして黒ずんだ塵と化し、水流の中に消えていった。 死とともに千年の時が、彼の肉体を支配したのだろう。 〈捩れ岩の砦〉の中で、生きているのは、私ともう一つの何かだけになった。 私はゆっくりとファバーン剣を鞘に収めた。 剣は抵抗するかのように僅かな痛みを私の手に走らせたが、それ以上のことはできなかった。 私は目を閉じて、灰色の瞳の美しいコーダの姿を思い浮かべた。 声には出さずにその名を胸の中で呼び続けた。 どれだけ時間が経ったのか、幾度彼女の名を呼んだのか、暗く虚ろな頭の中に微かな答えがあったような気がした。 私の名を呼ぶコーダの柔かな声が聞こえたような気がした。 私は目を開いた。 目の前に透き通る水晶の瞳があった。 異界のものと一体と化したコーダの美しい顔が、接吻をかわせそうなほど近くにあったのだ。 後退ることはできなかった。 白く輝く翼が背後から私を抱きすくめていた。 生き物の温もりではなく、氷のような冷気が背中から伝わってきた。 青ざめて色をなくしたコーダの唇が動いて音のない言葉を発した。 口の中に垣間見える小さな歯は黒曜石のように黒く輝いていた。 「スナブ……ランケン……私をノイ……カンブールへ……連れ……て行って……」 コーダの声が頭の中に響いていたが、それはまるでウォモレン(共通語)を忘れてしまったかのような、ぎごちない響きだった。 「コーダ、君は……」 「私は……私……ノイ・カン……ブールへ……」 「わかった。 しかし、どうやって……」 「あ……なたが……そう……思えば……」 冷たい翼が強く私を掻き抱いた。 目の前の透き通る瞳の中に真珠のような淡い虹色の光が明滅した。 色のない唇が私の唇と重なった。 彼女の唇にはまだ微かな温もりが残っているような気がした。 私はまだ見ぬノイカンブールの街を頭の中の思い浮かべようとした。 古風な円屋根を戴く幾つもの塔が湖水に映る美しい都。 露台に立つ〈聖なる花〉に歓声をあげる人々……。 ヴィダード派の描くような、そんな俗な心像が、神の眷族と一体化した存在に意味をなすのか、わかりはしなかったが、他にできることはなかった。 目を閉じると、瞼の向こうで白い閃光が走った。 凄まじい勢いで体が舞い上がっていくのを感じた。 一瞬、体が水に包まれ、息ができなくなった。 水の向こうから、何かが壊れるような大音響が鈍く伝わってきた。 冷たく澄んだ夜気を感じて目を開くと、私はコーダの腕に抱かれて星々の煌めく夜空を飛んでいた。

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ドレミ團

背中に生えた翼は君とともになくした

どんな異能をも打ち消す右手を持つ主人公と、全てを反射する学園都市最強の超能力者という構図。 ヒーローの対比や学園都市における二人の役割など、何かと因縁のある二人であり男女問わずファンも多い。 特に原作では一方通行の上条に対する憧れが顕著で、スピンオフなどでも時折その描写が見受けられる。 原作読者として知られる上条当麻の声優、阿部敦氏はアニメ3期のインタビュー等で一方通行に対して 『こいつ俺に憧れてるんですよ』『面倒くさいファン』『こじらせヒロイン臭がする』と発言している。 また、漫画版超電磁砲作者が描き下ろした4コマでは 初春が上一同人誌を抱えていたり、公式4コマアンソロジーでは 初春が上一小説を執筆していたりとネタにされることもしばしば。 作中の描写 上条、一方通行ともに身長は168cmだが上条は中肉中背、一方通行は華奢、細身などと表記されている。 髪も黒と白、ツンツンヘアーとサラサラヘアー、最弱と最強などと何かと対になっていることが多い。 一方通行に関しては「少女のような繊細な肌」や「宝石より美しい瞳」など容姿に関する描写も多く見られる。 また、表向きは能力開発を目的としていた学園都市だが、その正体は幻想殺しを呼び寄せ、成長させるための『箱庭』であり、幻想殺しを持つ上条当麻、そして学園都市が50年をかけて生み出した科学の結晶である一方通行は、アレイスターの計画を成就するために必須の存在である。 つまり この二人こそがメインプランの核であり、正にアレイスターの『成果物』と言える。 旧約5巻では 「女か男か分かンねェ体型になっちまうしよォ」と発言、また、旧約8巻の作者あとがきでは作中に一方通行が登場しているにも関わらず 「明確な男子キャラクターは上条当麻ただ一人しか登場しません」と書かれている。 新約に入っても真相は明らかになっておらず、上条や美琴を「ボーイ」「ガール」と呼ぶ大統領に「ジャパニーズ」と呼ばれていたり、去鳴に可愛い本名と言及されたりと性別をほのめかされることもしばしば。 (鈴科百合子ちゃんなのでは?) 新約21巻ではついにオティヌスからも「男か女かはっきりしてないヤツ」と言われてしまった。 口調・呼び方など 上条当麻 一人称は「俺」 一方通行に対しての呼び方は「お前」「一方通行」、語気を荒げたときは「てめぇ」など。 普段の口調は一般的な高校生男子のそれだが、たまに「~でせうか?」「上条さんは~」など独特の言い回しをすることも。 一方通行 一人称は「俺」 上条に対しての呼び方は「オマエ」「三下」「善人」「ヒーロー」「無能力者」など多岐に渡るが名前を呼んだことは一度もない。 (ただしアニメ1期19話ではモノローグ内で「上条当麻」と発言しており、新約22巻では「上条当麻の世界を眺めろ」と地の文ではあるが名前が登場している。 ) 一応、連絡先の交換や新約9巻の上条殺害依頼メールへの反応から上条の名前は認識している模様。 また、上条に「三下」と呼ばれてから自身も「三下」という呼び方を使いはじめるなど口調にも影響が見て取れる。 (超電磁砲では上条より先、つまり同時期に「三下」と発言している) 「オマエ」「ァィゥェォ」「ン」がカタカナ表記。 二人称は基本的に「オマエ」で、「自分」という意味で「てめェ」を用いることはあるが二人称として使ったことはない。 旧約 3巻 一方通行が絶対能力進化計画に参加し2万人の妹達を殺害する実験を行っていたところに、上条当麻が介入する形で初交戦を果たす。 能力を過信し無能力者と侮っていた一方通行は、異能を打ち消す上条の幻想殺しに敗北する。 以降、二人を巡る奇妙な因縁がはじまった。 5巻 研究所から逃げ出してきた打ち止めと出会う一方通行。 彼女のピンチにどうしていいか戸惑い、助けるのは 『あの無能力者のような人間にこそ相応しい』とまで自嘲するが、何かが変わるかもしれないと今まで妹達を殺してきた手で打ち止めを救ってみせた。 そこで上条に対し、 『生まれた時から住んでる世界が違うヒーローのように見えたが、違ったのだ。 』と気づくことになり、守るべき存在を得る。 6巻 新学期になり転校生がやってくるという噂を聞いた上条、想像した転校生の羅列の中で 「一方通行の本名が実は鈴科百合子ちゃんだったり」と妄想を繰り広げる。 (8巻末にセーラー服姿の一方通行の設定画有り)詳しくはを参照 8巻 残骸事件でニアミス。 お互いを認識しないものの事件解決の一端を担う。 12巻 上条は打ち止めと、一方通行はインデックスとの邂逅を果たす。 お互いに詳細を明かさないまま保護者の話を聞かされ、上条は「いいヤツ」、一方通行は「名前を聞くだけでイライラする」という印象を受ける。 13巻 電話でお互いの素性に気づかないまま初めての共闘を果たす。 15巻 暗部抗争編、一方通行を引っ張り出すために打ち止めや一般人を狙った垣根と戦闘。 圧倒的な力でねじ伏せた後、あの忌々しい『善人』との立ち位置の違いをぼんやり考えつつ、垣根にとどめを刺そうとする。 19巻 「お前のような悪党が、善人を知っているとでも言うのか?」という杉谷の問に対し、一方通行は「知っているさ。 ……思い返すだけで頭にくるぐらいにな」と答える。 20巻 打ち止めを救うためロシアに向かった一方通行は、魔術師に対し右手を使って迎撃をするなど、上条を意識した戦い方を見せる。 (その際「やっぱ、俺には右手は似合わねェか」という言葉を残している) 道中、一方通行の心を叩き折るためだけに製造された番外個体と交戦、なんとか退けるものの打ち止めの笑顔を取り戻したくらいでは足りないというレベルで心を壊されてしまう。 そんな折、たまたま近くを走行していたトラックに上条が乗車していることに気づき、『なんで第一位と違いちゃんと人を救えるヒーローが、打ち止めの危機には気づいてくれずここを素通りしようとしてるんだ』と、半ば八つ当たり的に襲撃。 そのまま2回目の交戦となる。 戦いの中で一方通行は最初から全力で攻撃を叩き込むものの、 『一方通行が知る中で最も重要な位置に存在する"悲劇を食い止めるための存在"がこんなにも簡単に失われてしまうとしたら。 この世界は。 多分もう本当の意味で終わってしまっている』と上条に対しての感情を顕にする。 そして、その攻撃を受けてなお立ち上がる上条が、一方通行にはどうしようもない運命のレールを軽々と飛び越える象徴のように見えたのだった。 戦闘は続き、一方通行は自分の心情を吐露していく。 ヒーローにはなれないと叫ぶ一方通行に対し、「ヒーローなんか必要ねえだろ」と返す上条。 やがて上条の拳は一方通行を捉え、死闘は幕を下ろす。 戦闘後、気絶した一方通行の懐に羊皮紙があることに気づいた上条は、一方通行をトラックの荷台へと運び、何かのヒントになるであろうとインデックスの名前が書かれたメモを残す。 その後気がついた一方通行は、残されたメモを見てそれが解決策につながることに気づき、白い天使が祈りでも捧げているかのように(地の文ママ)上条からのメモを握りしめる。 22巻 羊皮紙による歌で魔術を行使し打ち止めを救った一方通行は、頭上に光の輪と背中に羽を出現させ浮上。 『ベツレヘムの星』から投下された『天使の力』を『白い翼』で迎撃し、フィアンマによる大量虐殺を防ぐ。 これが間接的に上条を助け、フィアンマの撃破に繋がったのだった。 新約 1巻 ロシアから帰国し、つかの間の平穏を手に入れた一方通行は上条が無事に学園都市に帰ってきているのかを案じていた。 その後、『新入生』の襲撃に対し一方通行は、 「……良いだろう、乗ってやる。 その上で、真正面からぶっ壊すのが『あの野郎』のやり方だったよなァ」と、かなり上条を意識した戦い方を見せる。 一方帰国した上条は黒夜が放った最後の一撃を止めることで介入、「なんか騒がしかったから首を突っ込んでみただけ」とあっさり言う上条に対し、一方通行は根本的な立ち位置の違いを再確認して舌打ちをする。 2巻 今後のために 携帯電話の番号とアドレスを交換する。 一方通行と浜面に魔術を説明するため、上条の部屋でこたつを囲みながらバードウェイによる魔術講座が開かれる。 休憩の際、風呂場に隔離しておいた黒夜と上条のやりとりをベランダで聞いていた一方通行は、彼にしては珍しく静かに顔を青ざめさせていた。 その後、突如上空に現れたラジオゾンデ要塞を迎撃するために3主人公が共闘。 一方通行は人の流れから地脈を読み取るなど、魔術のようなものを行使してみせた。 3巻 グレムリンを止めるためにハワイへ。 ここで初めて、本当の意味での共闘を果たす。 『ここは俺向きの戦場だ。 だからオマエはさっさと行け』『……借りは後で返す。 簡単にやられんなよ』 6巻 復活した垣根との戦闘で『ヒーロー』への幻想から脱却を決意し再び悪の道へ戻ろうとしていた一方通行は、「それはただの逃避だ」とミサカネットワークの総体に忠告を受ける。 7巻 人的資源にて集まった1000人もの偽ヒーローたちから上条を逃がす形で一方通行が介入。 「……面白ェ。 何ならテストしてやるよ、ヒーロー様。 その名に冠するに相応しいかどォか、最も血に汚れたこの両手でなァ!!」と力を奮った。 10巻 オティヌスを連れてデンマークへ飛んだ上条に対し、学園都市は超能力者たちに抹殺命令を出す。 メールを見た一方通行は真っ先に宇宙から軌道上防衛兵站輸送システムを用いデンマークへ向かう。 デンマークへと着弾した一方通行は、直後に視界一面が彼の顔で埋まるほどの至近距離へと接近。 容赦なく上条へと攻撃を叩き込み3回目の交戦。 その際、 『誰か守りたいと思ったときに出現する白い翼』が背中に生えたり、 「いちいち面倒見ンのは携帯電話のメモリに入ってる連中くらいで十分だ」との発言を残している。 そして、反射の壁を貫かれてでも突撃すると覚悟を決めた一方通行の攻撃を、上条は自らの右手を犠牲にすることで撃破する。 しかし、一方通行の襲撃は 『第一位の自分が一番に負けることで学園都市の驚異から上条を守る』ための作戦だった。 この作戦は、負けることで誰かを守ることが出来るようになった。 と、総体にも評価された。 15巻 上里翔流の妹、去鳴が登場。 『上条勢力』の面々を当たっていた彼女は、一方通行にも接触する。 また、激昂し追ってきた一方通行を誘導し上里勢力のど真ん中に叩き込んだ際、 「馬鹿なヤツ。 上条当麻にはさ、"とびきり面倒臭いファン"がついているっていうの知らないの、お・に・い・ちゃん?」というセリフを残している。 18巻 学園都市は幻想殺しを持つ上条当麻を呼び寄せるため、そして絶対能力者へ至る能力者=一方通行を生み出すための場所であったことがアレイスターの口から明かされる。 つまり上条と一方通行こそがメインプランの核であり、アレイスターの目的を達成するために必須の存在だと語られた。 19巻 AOフランキスカを追っていた一方通行は、自動書紀モードのインデックスを前にし「……これは本来、俺の領分じゃァねェと思うンだがなァ」と『相応しき者』(上条)の元へと叩き込む。 その後、少女へと変貌したアレイスターと行動を共にしていた上条と、一方通行と浜面が合流。 コロンゾンを倒すために、各々の理由を持ってイギリスへ向かうこととなる。 20巻 コロンゾンを倒すためイギリスへ向かった一行であったが、直後アレイスターが上条を処刑塔へと落とし別行動となってしまう。 その際、一方通行は上条の行方を探しに行った女性陣たちを指し、そっちの方へついていけば良かったというような口ぶりを見せつつアレイスターに同行している。 また、アレイスターは処刑塔で上条の右手を利用しコアを破壊させることが目的だったと明かした際、怒りを見せた一方通行に対して 「そんなに怒るなよ、一方通行。 君は彼を宝石箱にでも入れて大切に保管したいのかね?」と揶揄している。 さらに、アレイスターが聖人と交戦した際 「やたらと右手にこだわるな」と尋ねる一方通行に対しては「ただの憧れさ。 君はどうかね?」と返していた。 その後、アレイスターはメイザースの死体を利用するため墓地へ赴くも、そこに死体はなく、メイザースを含む『黄金』の魔術師たちが現れアレイスターの心を叩き折る。 完全に折れてしまったアレイスターであったが、その左右を固めるようにして上条と一方通行が並び立ち、『黄金』へ向けて声を揃えて宣戦布告をする。 「「アレイスターは一人ぼっちじゃない。 ヤツの成果物はここにいる!!」」 21巻 開幕から上条と一方通行の共闘でメイザース含む黄金と渡り合う。 一時は撤退するものの、メイザース打倒のため上条、一方通行、オティヌス、アレイスターで行動を共にする。 黄金から追われながらも打開策を探していくなかで上条と一方通行の学力の差による魔術への理解度の対比をコメディで描くなど、シリアス以外の場面も多い。 また、オティヌスが「男か女かはっきりしてないヤツ」と発言したことによって性別不明設定が更新される。 上条と一方通行の漫才のような掛け合いや、息の合ったコンビプレーは必見。 その後、各々の目的のために解散するものの、コロンゾン打倒のため主人公たちは舞台へ集結していく。 22巻 ついにコロンゾンと対峙する上条であったが、大悪魔の圧倒的な力により文字通り粉々に破壊されてしまう。 アレイスターが右腕を切り飛ばした上で回復魔術により肉体は再生されたものの、撤退を余儀なくされる。 御坂と食蜂がコロンゾンを振り切る方法を考えていたその時、戦場に降り立ったのはクリファパズル545を従えた一方通行だった。 新しく得た魔術の知識によりコロンゾンと渡り合うものの、逃げられてしまう。 (正しくは逃されている) コロンゾンを追うため、一方通行とクリファパズルは単独行動を始める。 情報を整理するための会話の中でクリファパズルが上条を馬鹿にした際には、 3行にも及ぶ3点リーダと「ほォ?」により"核地雷"級の怒りを見せるなど以前にもまして上条に対する一方通行の心情描写が顕著。 また、パパと呼ばれた際「パパじゃねェだろ」と反論するものの、「じゃあママなんですう?」の返答に対しては再度3行に及ぶ3点リーダの無言になるなど、 性別不明設定も健在。 その後、一方通行はコロンゾンと手を組んだ浜面を発見した際に魔神ネフテュスによって操られたクリファパズルから攻撃を受け負傷してしまう。 深く後悔し涙を流すクリファパズルに対し、「こんな時、上条当麻ならどうするか」と一方通行は自問する。 また、 『上条当麻の見ている世界を眺めろ』と行動の基準を上条にしており、さらに別の視点も加え上条には出来ないことを補う決意を新たにする。 コロンゾンが占拠するクイーンブリタニア号へと攻撃を仕掛けていた一方通行は、右腕を取り戻し船へと乗り込む上条を確認し、さらに揺さぶりをかける。 実質的に魔術を行使できるようになった一方通行はコロンゾンをローラの体から引き剥がす。 必死に中のモノを抑え込もうとする上条だったがついにその力は溢れ出し、クイーンブリタニア号は真っ二つに分断されてしまう。 その後何故か右腕がくっついたものの、未だ暴発するような違和感を抱えたまま上条は誰も傷つけないところへ逃げるため氷の大地を走る。 一方、船に残っていた一方通行は瀕死のアレイスターを発見、学園都市の全権を預けられ、その最期を看取った。 22巻リバース 前巻で暴走した上条の右腕が変化したのは、『幻想殺しと失われた過去を持つ自分』であった。 そして幻想殺しを失った上条のもとに残ったのはスカイブルーにレモンイエローのラインが入った異形の右腕だった。 自分の根幹を揺るがされた上条であったが、オティヌスの計らいで集まっていた一方通行や浜面達と合流し、自分の状況を説明する。 「今の自分は特別じゃない、自分が上条であると証明できない」という上条に対し、「今ここにいるオマエに何か不備でもあンのか」と返す一方通行。 一方通行や浜面達との会話で自身を取り戻した上条は、もうひとりの上条を倒すことを決意する。 (なお、一方通行は復活した上条を見て嬉しそうな顔をクリファパズルに指摘されている) 協力者を得てウィンザー城へ乗り込む上条、道を作るため陽動に徹する一方通行や浜面たち。 (一方通行はここでも上条から陽動を任されて嬉しそうな顔をホレグレスに指摘されている) カーテナセカンドを操る英国女王エリザードと激突する一方通行は統括理事長としての力と新しく得た魔術をフルに使い女王を圧倒。 互いの思いをぶつけ合い、ついに上条はもうひとりの上条を撃破する。 そして自動書記を止めることに成功し、過去に決着をつけたのだった。 戦いが終わり、学園都市への帰途についた面々は日常を享受する。 一方で、アレイスターが失踪し窓のないビルを失った学園都市でなお蠢く統括理事会に忍び寄る影があった。 「それじゃ注目、学園都市統括理事長の一方通行です。 暗部を完全になくし罪を犯した者は法によって裁かれる、だがそれは一方通行自身に対しても例外ではなく、一方通行はまず自分が自首することで確固たる決意を表明しようとしていた。 しかしその方針を快く思っていない暗部は存在し、一方通行を引っ張り出すための刺客・舞殿星見が上条と居合わせた打ち止めを狙う。 もちろんそのことは一方通行も予見していたが、『今自分が動いては何も変わらない、学園都市の枠組みが打ち止めを助けることを信じる』と警備員の詰所で堪えていた。 一方で舞殿を撃破していた上条は、一方通行が実験の件で自首していたこと、暗部を一掃するために自らは動けないことを知る。 一方通行の覚悟の重さを悟った上条は、黒幕である統括理事の一人、根丘の打倒を決意する。 そこで、意識を取り戻した打ち止めから声があった。 『あの人を助けるために戦ってくれる?ってミサカはミサカはお願いしてみたり!』 『その、まあ、何だ。 うーん、じゃあこうしようぜ』 『今から黒幕んトコ行って全部ぶっ潰してくるから、結果を待ってろ』 守り抜け。 学園都市第一位の超能力者、なおかつ新統括理事長。 一方通行が紡いだその夢を。 とある魔術の電脳戦記 小説版 バーチャロンを巡り起こる事件を上条は表から、一方通行は裏から探り、やがて同じ場所へたどり着いた二人の、ブルーストーカーを倒すための共闘がはじまる。 ブルーストーカーの情報を得るため病院に出向いた二人は、情報を握っている男に対して息のあった尋問を見せる。 上条の巧みな交渉術は、あの一方通行をもってして「おっかねェヤツ」と評された。 その後、ブルーストーカーとの交戦時、ブルーストーカーが上条の乗るテムジンを一方通行が乗るスペシネフへ投げつけたことにより生まれた一瞬の隙をつき、「いいから、やれええええ!!」とテムジンごと斬ることでブルーストーカーを倒せと叫ぶも、一方通行はその瞬間ふっ、と反射を解除し、テムジンを庇うようにして衝突、ロストしてしまう。 それは一方通行自身が倒しても、上条の挟持を守れない。 という考えからの行動だった。 一方通行が託してくれたチャンスを無為にしないために、上条は最後の敵へと挑む。 ゲーム版 小説版のその後、元通りになった世界では普通にバーチャロンがゲームとして普及していた。 以前の記憶は誰も覚えていないかのように見えたが、上条と一方通行、そして食蜂操祈は『前のバーチャロン』を覚えていた。 そして、再度バーチャロンを巡る事件が巻き起こることとなる。 小説版同様、ゲーム版シナリオでも上条に対する一方通行の絶対な信頼が顕著に描かれている。 関連イラスト.

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