自 閉 症 診断 テスト。 大人ASD(アスペルガー)のセルフチェックテスト(AQ)

自閉症の診断基準と自閉症スペクトラム指数

自 閉 症 診断 テスト

自閉症スペクトラム症の割合 自閉スペクトラム症は 100人に1人の 割合といわれています。 発達障害の割合は、現在(2018年) 文科省の発表によると 15人に1人です。 ASD、ADHD、LDのどれか1つの 特性を持ち合わせている人もいますし、 ASDとLD、ADHDとLD、 ASDとADHDの組み合わせの人も います。 自閉症スペクトラム症(ASD)は 日本人口の1%の確率、 発達障害は約6.7%の確率です。 自閉症スペクトラム症(ASD)は 発達障害の中でも稀であり、 個人的に一番、世の中を生きずらい 特性があると思っています。 アメリカでは、 68人に一人の割合で 自閉症の人がいるといわれており、 年々、増加傾向にあるようです。 背景にはやはり、昔との食べ物、 環境の変化が考えられます。 食生活では(添加物、抗生物質)の影響、 環境問題では大気汚染やストレス社会 などの影響があると思います。 Sponsored Link 自閉スペクトラム症の原因 自閉スペクトラム症は、 先天性(生まれつき)の脳の機能問題 (未発達)によるものです。 ですので、原因としては、 遺伝、 高齢出産、母体内での影響などが 考えられます。 外部的な要因、産まれた後の生活で 脳に衝撃を受けたり、 体罰などの精神的影響が問題で 自閉スペクトラム症になることは ありません。 自閉スペクトラム症の原因は、 主に 遺伝が一番確率が高いと思います。 親がASDであれば、 子どもにも遺伝しやすくなります。 特に父親がASDで、子どもも男の子 であれば、確率はかなり高くなります。 子どもが女の子の場合は、 4分の1以下の確率になるようです。 ASDの特徴であるコミュニケーション や対人関係が、男性脳よりも女性脳の 方が発達しているからだと思います。 私の場合ですと、父親が完全に ASDの症状に酷似していました。 もちろん私にも遺伝しました。 しかし、私には姉が2人いますが、 二人ともコミュニケーションや社会性は 普通以上で、ASDとは無縁の人です。 また私の場合は父が40歳、 母が33歳の時に生まれています。 そのため、ASDの確率が上がっただけ でなく、全IQ67という劣等脳にも なっています。 (両親ともにIQが低い) 自閉スペクトラム症を抱える子どもたちの診断基準 自閉スペクトラム症を抱える子どもたち の診断基準として、 真っ先に挙げられるのがこの 「 コミュニケーション問題」です。 具体的には、 1.常に同じ動きや会話を繰り返す 2.同一性への強いこだわりがある (毎日同じものを食べたり、 同じ順序をこだわる) 3.固執した興味の限定 4.視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などに 対して過敏すぎる、もしくは鈍感 自閉スペクトラム症であれば、 ほぼ上記のような状態がみられます。 私の場合は、聴覚過敏、 こだわりや反復行動、 自分の好きなこと以外、 ほとんど興味が無い などがあります。 特に辛いのが聴覚過敏です。 音に敏感で周囲の雑音もたくさん 入ってくるのですが、 一番は「 低周波」です。 普通の人が感じない、気にしない 室外機や車のエンジン音、 モーターなどの音が 脳や身体に直接響いてくるのです。 聴覚過敏の影響で、 過去にいくつかのトラブルが ありました。 興味の限定やこだわりでは、 好きなことに熱中しすぎて、 「他のことはどうでもいい」、 「興味ない」という気持ちになります。 ASDにある視野の狭さの 影響もあると思います。 毎日の同じ行動や、時間の管理は 徹底されています。 整理整頓や物の位置など 自分が決めた場所以外には、 絶対に変更しません。 違和感を感じるというか、 他の場所に移動してしまうと 落ち着かない、 慣れない気持ちになります。 一番感じるのは、何かしているときに それを中断、邪魔されると 物凄く怒りが湧いてきます。 また、それを他の人にも要求して しまうことです。 例えば、子どもの頃に、 大晦日に蕎麦を食べます。 1月1日になる前の0:00までに 絶対に食べなければならないという 勝手なマイルールがあり、 母がそれを食べ損ねたり、 いつまで経っても食べない状態に 無性にイライラしていました。 家を出る予定の出発時間に ギリギリの状態で待っている時でも 時間通り、もしくは前でないと、 怒りの感情が湧いてきます。 ただ年齢を重ねるにつれ、 こだわりや興味の限定、時間厳守などは 多少改善されてきた気もします。 それでも健常者(定型発達)と比べると 越えられない壁はあると思います。 子どもに自閉スペクトラム症の診断基準の 症状がみられたら、 すぐに専門機関に相談してください。 保護者の立場からすれば、 勇気がいる決断だとは思いますが、 一番つらいのは、特性による生きずらさを 感じている子どもです。 親の立場からすれば難しいとは思いますが、 子供のことを一番に考えてあげてください。 Sponsored Link 自閉スペクトラム症の理解と支援 子どもが自閉スペクトラム症と診断されたら 保護者や周囲の理解と支援が 絶対に必要となります。 自閉スペクトラム症の特性により、 健常者(定型発達)ができることが、 普通にできないからです。 子供の頃に特に問題なのが コミュニケーションと感覚過敏です。 コミュニケーションでは、 人との触れ合いや交流、 会話が上手くできずイジメられたり、 嫌われたり、避けられる可能性が 非常に高くなります。 学校の先生だったり、友達に理解を求め、 特性に合ったサポートをしてもらえる ようにしてください。 私はサポートや理解が一切なく、 対人関係は壊滅的で、 最悪な学生生活を過ごしました。 次に 感覚過敏です。 視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などが 過敏すぎたり、鈍感な状態があります。 基本的に自閉スペクトラム症は 感覚の過敏であることがほとんどだと 思います。 この感覚過敏によって、生活上に さまざまな困難があります。 私の場合は聴覚過敏でしたが、 視覚や味覚、触覚などが異常に過敏な 状態でも日常で、生きるのが難しい ほどの影響があります。 (人によって症状の大きさはまちまち) ですので、自閉スペクトラム症の症状が みられたらすぐに専門機関に相談し、 サポートが得られる環境にしなければ ならないのです。 親が診断を怖がって放置したり、 無関心な状態になってしまうと、 子どもは、 二次障害を抱えてしまいます。 子どもの特性に合った適切な支援と 保護者や周囲の人の理解によって、 二次障害は防げるのです。 支援の仕方 療育機関や有料の放課後デイサービス などでは、子どもの特性に合った支援を 行なっています。 自閉スペクトラム症の一番の問題である コミュニケーションや社会性の欠如では、 少人数のグループで遊びや作業を通して 改善を促します。 少人数というのがポイントだと思います。 複数の人との会話や集団行動が 自閉スペクトラム症の子は非常に苦手 だからです。 私が感じるのは 複数の対応が苦手な事と 完璧主義があるからだと思います。 自閉スペクトラム症には、マルチタスク (2つ以上のことを同時にする)事が 非常に苦手です。 多くても3人くらいまでしか、 会話の理解や対応が難しいと感じます。 完璧主義というのは、 会話や作業を一緒にしている相手と、 適当に返事をしたり、 柔軟な対応(作業)ができないこと、 うまく行かないことが嫌ということです。 常に、はっきりとしたコミュニケーション をとりたい、 適当に作業を終わらすという ことが嫌いです。 それを複数の人との会話や作業によって 困難な状態になるからです。 自閉スペクトラム症の子どもは、 集団の中の自分が非常に苦手なのです。 療育機関や放課後デイサービスでは、 少人数制のグループでゲームや作業で 子どもと触れ合い、経験を積むことで コミュニケーション能力や人との触れ合い を学ぶのです。 自宅での支援 家での支援はまず、 子どもが得意なことを見つけて 理解してあげましょう。 自閉スペクトラム症の子どもは 特性によりできないことが多いです。 そのため、自己肯定感や自尊心が低下して しまう恐れがあります。 子どもが得意なこと、 好きなことを理解してあげて、 それを褒めてあげることが大切なのです。 自閉スペクトラム症の子は、 興味の限定やこだわりの強さから 普通の人とは違う「 良い面」もあります。 それを将来に役立てるようなものとして 褒めて、伸ばしてあげることが、 保護者の方が一番すべきことだと 私は思います。 自閉スペクトラム症(ASD)だけでなく、 ADHD、LDなどの脳の特性がある人は 何かしら 自分の個性を見つけ、 それを将来の役に立てるように しないといけないからです。 普通の人(健常者)と同じ土俵で将来 似たような職業を目指しても、 どうしても特性により、 負けてしまうと思います。 ですが、自閉スペクトラム症は特性から、 何かしら自分の好きなことや得意なことが あるはずです。 それを是非見つけて、 将来の強みにできるようにして あげるべきだと私は強く思います。 一番重要なのは、子どもの特性を 絶対に 間違って理解しないことです。 私の場合ですと、 子供の頃にゲームが好きで 適当に情報関係の学校に進学しました。 しかし、ゲームが好きというだけで プログラミングの特性は皆無でした。 初級の配列やポインタなど、脳内での 処理が理解できませんでした。 好きというだけで、子どもの強みだと 勘違いしてしまうと、 将来的にそれが強みにならなかった時、 手遅れとなります。 子どもの特性を見極めて、 将来の強みになれるような、 好きなこと、得意なことをみつけて 伸ばしてあげてください。 自閉スペクトラム症の強みを番組内では、 ・ 常識にとらわれないユニークな発想 ・ ルールをきちんと守る生真面目さがある ・ 不正を嫌う 正義感が強い ・ 気持ちが優しい という表現をされていました。 かなり当たっていると思います。 ただ 「 常識にとらわれないユニークな発想」 というのはどうかな、と思いました。 基本的に自閉症スペクトラム症(ASD) の人は、想像力の欠如や視野の狭さから 発想力や閃きがほとんどありません。 ただ、普通の人と思考がかなり異なっており また、1つの細かいところまで考えます。 物事の 細部を考えるという意味では、 こだわりの強さもあります。 そのため、普通の人が気付かないことを 発見したり、独自の見解があるとは 思います。 でもそれが、 普通の人の考えと異なっているので、 変な人に思われることもあるのです。 日本では普通ではない人や 物事の考えをする人を、 排除する社会的な空気があると思います。 フランスでは、逆に普通の人と同じでは 絶対嫌で、個性を物凄く大切にする お国柄だといわれています。 サッカーで例えると、フランスは今年の ワールドカップにも優勝しましたし、 若い人の活躍が目立ちました。 日本サッカーも規律や 言われたことを実行する強みはあります。 ですが、フランスのように圧倒的な 個の力(個性)を育成するような環境では ないと思います。 日本も、もっと柔軟な思考や 違った考え方を受け入れる世の中に なって欲しいと思います。 ただゆとり教育のように、 子どもの授業を減らすのはどうかと 思います。 自由な発想を子どもが身につけられるように という意味もあったようですが・・・。 自閉スペクトラム症の強みとして 絶対に外せないのが 過集中です。 1つのことに熱中すると時間を忘れて、 ずっと同じことをし続けます。 それが好きなことであることが 絶対の条件ではあります。 自分がしたいこと、やりたいこと であれば、普通の人(健常者)よりも 圧倒的に集中したり、理解を深める ことができるのです。 それが将来、専門的に役にたてることで あれば、かなりの強みになると思います。 Sponsored Link 自閉スペクトラム症の治す薬 自閉スペクトラム症を治す薬はありません。 何故なのかはわかりません。 脳神経の問題なので、難しいと思います。 1つ希望があるとすれば、 オキシトシンというホルモンが 自閉スペクトラム症(ASD)に効果がある といわれています。 自閉スペクトラム症の人は、 この オキシトシンの分泌が 少ないといわれています。 オキシトシンの分泌を改善することが 対人関係の改善につながるそうです。 オキシトシンは、女性の出産や授乳の際に 分泌されるホルモンです。 男性にももちろんあります。 オキシトシンは幸せホルモンとも いわれています。 分泌を増やすには、 恋人とのスキンシップや オキシトシンマッサージと呼ばれる専用の 手で背中をさする方法などがあります。 愛情や幸せを感じさせる気持ちを 脳に感じさせ、オキシトシンホルモンを 分泌させるのです。 オキシトシンの研究は、まだ実験段階で 実用には程遠いです。 ですので、自閉スペクトラム症の人を 治療するお薬は今現在ないということです。 まとめ 今回は「今日の健康全力サポート!」 の3シリーズの最後となる 「自閉スペクトラム症」について お伝えしてきました。 第1回目 第2回目 自閉スペクトラム症(ASD)の子は、 特性によって物凄く生きずらさを感じて 日常を過ごしています。 保護者の方が、子どもの特性を理解し、 適切な支援をお願いしたいところです。 自閉スペクトラム症と診断されても 悲観的になる必要はありません。 IQが高い子もいると思いますし、 他の能力が高い子もいます。 一番大切なのは、 子どもの特性を 正確に把握し、長所を伸ばすことです。 好きなこと、得意なことで、 将来に役立つ特技を身につけられ、 食べていけるような職業を選択できる ように支援、サポートを考えて 上げることが必要だと思います。

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CARS2日本語版(小児自閉症評定尺度 第2版)|心理検査専門所|千葉テストセンター

自 閉 症 診断 テスト

こちらで紹介するのは、千葉大学若林教授による『自閉症スペクトラム指数(AQ)日本語版』を元に作成した自閉症スペクトラム指数を計算するWebアプリです。 質問は全部で50問あります。 すべての質問に回答してください。 質問に対して 1.そうである 2.どちらかといえばそうである 3.どちらかといえばそうではない(ちがう) 4.そうではない(ちがう) のうちから、自分について最も当てはまる数字を選んでください。 設問 1 2 3 4 1. 何かをするときには、一人でするよりも他の人といっしょにする方が好きだ。 同じやりかたを何度もくりかえし用いることが好きだ。 何かを想像するとき、映像(イメージ)を簡単に思い浮かべることができる。 ほかのことがぜんぜん気にならなくなる(目に入らなくなる)くらい、何かに没頭してしまうことがよくある。 他の人が気がつかないような小さい物音に気がつくことがよくある。 車のナンバーや時刻表の数字などの一連の数字や、特に意味のない情報に注目する(こだわる)ことがよくある。 自分ではていねいに話したつもりでも、話し方が失礼だと周囲の人から言われることがよくある。 小説などの物語を読んでいるとき、登場人物がどのような人か(外見など)について簡単にイメージすることができる。 日付についてこだわりがある。 パーティーや会合などで、いろいろな人の会話についていくことが簡単にできる。 自分がおかれている社会的な状況(自分の立場)がすぐにわかる。 ほかの人が気がつかないような細かいことに、すぐ気づくことが多い。 パーティーなどよりも、図書館に行く方が好きだ。 作り話には、すぐに気がつく(すぐわかる)。 モノよりも人間の方に魅力を感じる。 そうすることができないとひどく混乱して(パニックになって)しまうほど、何かに強い興味を持つことがある。 他の人と、雑談のような社交的な会話を楽しむことができる。 自分が話をしているときには、なかなか他の人に横から口をはさませない。 数字に対するこだわりがある。 小説を読んだり、テレビでドラマなどを観ているとき、登場人物の意図をよく理解できないことがある。 小説のようなフィクションを読むのは、あまり好きではない。 新しい友人を作ることは、むずかしい。 いつでも、ものごとの中に何らかのパターン(型や決まりなど)のようなものに気づく。 博物館に行くよりも、劇場に行く方が好きだ。 自分の日課が妨害されても、混乱することはない。 会話をどのように進めたらいいのか、わからなくなってしまうことがよくある。 細部よりも全体像に注意が向くことが多い。 電話番号をおぼえるのは苦手だ。 状況(部屋の様子やものなど)や人間の外見(服装や髪型)などが、いつもとちょっと違っているくらいでは、すぐには気がつかないことが多い。 自分の話を聞いている相手が退屈しているときには、どのように話をすればいいのかわかっている。 同時に2つ以上のことをするのは、かんたんである。 電話で話をしているとき、自分が話しをするタイミングがわからないことがある。 自分から進んで何かをすることは楽しい。 冗談がわからないことがよくある。 相手の顔を見れば、その人が考えていることや感じていることがわかる。 じゃまが入って何かを中断されても、すぐにそれまでやっていたことに戻ることができる。 人と雑談のような社交的な会話をすることが得意だ。 同じことを何度も繰り返していると、周囲の人からよく言われる。 特定の種類のものについての(車について、鳥について、植物についてのような)情報を集めることが好きだ。 あること(もの)を、他の人がどのように感じるかを想像するのは苦手だ。 自分がすることはどんなことでも慎重に計画するのが好きだ。 社交的な場面(機会)は楽しい。 他の人の考え(意図)を理解することは苦手だ。 新しい場面(状況)に不安を感じる。 初対面の人と会うことは楽しい。 社交的である。 人の誕生日をおぼえるのは苦手だ。

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子どもの発達障害 「自閉スペクトラム症(ASD)」とは?アスペルガー症候群などとの違い

自 閉 症 診断 テスト

このように、自閉スペクトラム症といってもその症状は様々で、症状の程度や現れ方に個人差やばらつきが多く見られるのも特徴です。 最近の統計から、 約68人に1人の割合で自閉スペクトラム症の発症が見られる、という報告もあり、決して稀な障害ではなく、むしろ、よくみられる障害といえます。 残念ながら、 自閉スペクトラム症の一般的な治療法は存在せず、いくつかの特徴は一生見られるといわれています。 そのため、根本的な解決を目指す治療よりも、 自閉スペクトラム症の方の苦手な部分である言語やコミュニケーション能力の向上、行動の変容を目的とした、療育や支援に重きが置かれます。 療育や支援を考える上で大事になってくるのが、自閉スペクトラム症の方(もしくは疑いのある方)にどのような症状がみられているのか、いつからみられるようになったのか、どういう時にみられるのかといった情報を集め、整理することです。 この情報収集、整理のために活用されているのが、今回ご紹介するPARS-TRです。 PARS-TRが具体的にどういうものであるのか、詳しく見ていきましょう。 PARS-TRについて PARS-TRは、上記にまとめた自閉スペクトラム症の特性がいつ頃から始まり、どれくらい見られるのかと言ったことを知るための心理検査の一つです。 正式名称はParent-interview ASD Rating Scale — Text Revision:親面接式自閉スペクトラム症評定尺度といいます(長いので、ここではPARS-TRと記載させていただきます)。 PARS-TRの検査対象 PARS-TRは、 3歳以上の幼児から成人までを対象としており、対象となる児・者の保護者(もしくは養育者)に心理士や看護師等が面接を行い、対象児・者にどのような自閉スペクトラム症の特性がみられているか、その特性で困っているかを尋ねていきます。 そして、保護者や養育者の話から得られた情報をもとに整理していき、対象児・者の自閉スペクトラム症の可能性について判定していきます。 検査の目的 ここで注意していただきたいのは、 PARS-TRはあくまで対象児・者の情報収集を目的としており、自閉スペクトラム症の可能性について知るためのものなので、診断をつけるために行うものではない、ということです。 判定結果は出ますが、PARS-TRの判定結果によって「自閉スペクトラム症」の診断がつくわけではなく、診断のためには医師による聞き取りやその他の情報なども必要になります。 検査の特徴等 このPARS-TRですが、 実施時間が30~60分と検査にしては時間が短いこと、病院や学校、その他福祉・療育施設といった多くの場所で使用できることが特徴です。 また、保護者(養育者)の方との面接を通じて対象児・者の特性や困っていることをまとめ、 どのような支援を必要としているのか、どういう支援が適切なのかといった、具体的な支援方針について理解を深められることもできます。 他にも、対象児・者の特性や困難度を幼児期から現在までの年齢に沿って尋ねていくので、特性の程度や変化を知ることができ、また変化の背景にどのようなイベントがあったのか、なども改めて知ることができます。 これにより、 具体的な支援の手がかりを見つけることにもつながるのです。 PARS-TRについて少しでも理解を深めることができましたでしょうか。 それでは、実際にPARS-TRを使用したケースを一つ紹介したいと思います。 PARS-TRを使用した実例(Aさん 20歳 女性) 大学入学後に「人が怖い」「グループで行う授業に参加できない」と学生相談室に来所しました。 Aさん自身でもなぜ人を怖いと感じるのか、グループで行う授業に苦痛を感じるのか、原因はわかりませんでした。 その後もAさんは何度も同様の内容を訴え、グループで行う授業の苦痛から次第に大学の授業の参加日数も減っていき、単位取得も難しい状況になってしまいました。 心配したAさんの両親はAさんに精神科受診を促し、Aさんは病院を受診しました。 担当した精神科医にAさんが事情を説明したところ、精神科医はAさんに自閉スペクトラム症の特性がいくつか当てはまるのではないかと考えました。 そこで、「自分の特性を理解し、今後の生活につなげるために」とPARS-TRの実施を提案したところ、AさんもAさんの両親も承諾し、病院の心理士がAさんの母親にPARS-TRを実施しました。 検査の結果は? 後日、心理士からPARS-TRの結果について説明がありました。 その結果から、Aさんは幼児期より自閉スペクトラム症の特性が強く見られており、大学生になった現在、その特性は強くなり、日常生活において高い困難度を示していることがわかりました。 Aさんは特に「対人関係」「コミュニケーション」に関する項目に幼少期から多くチェックがついており、「集団遊びに入ることができない」「自分から話すことが少ない」といった内容に高い得点がついていました。 さらに母親への面接で、Aさんは幼稚園の頃から他児の感情や状況理解が乏しく、派手に転んで泣いているお友達がいても「あの子は何で泣いているの?」と母親に聞いて、母親が困惑したエピソードが明らかになりました。 PARS-TRの結果を聞いてAさんは、「昔から集団行動が苦手で、人が泣いている理由とか、怒っている理由とかも理解できなくて、人に対してどう接していいかわからなくなることが多かったんですけど、その理由がわかった気がします」と自己理解を深めることにつながりました。 対応 その後、Aさんは自ら希望してカウンセリングに通い始め、カウンセリングを通して自分に合ったグループ授業での動き方や行動の仕方を学び始めました。 また、グループの人数を少人数にしてもらう、など大学側に授業上の配慮をしてもらって授業にも参加し、単位を取得、無事に卒業しました。 そして、卒業後は会社の派遣社員として就労し、自立した生活を送っています。 4 まとめ PARS-TRが開発されるまで、自閉スペクトラム症の特徴や特性を直接評価する検査はあまり見られず、支援の手がかりをつかむことが困難でした。 しかし、自閉スペクトラム症に関する研究が徐々に進められ、いくつか検査が見られるようになりました。 その中でもPARS-TRは、自閉スペクトラム症の症状が幼児期から現在に至るまでどう推移してきたか知ることができ、成長に伴う変化やギャップを測ることができます。 そして、面接を通じて保護者の方と支援者で対象児・者の理解を深め、共有し、日常生活における適応状態、環境状態についても目を向けることが可能となります。 これにより、現在の対象児・者の直接的な困難だけでなく間接的な困難を理解することにつながるので、実例でAさんが自己理解を深め、自身に必要な支援について知ることにつながったことが読み取れるように、環境調整や心理的サポートといった、対象児・者が必要とする支援につなげることが可能となるのです。 自閉スペクトラム症に限らず、対象児・者の特性を知る、という面でも、このPARS-TRは今後幅広く使用されることが期待できます。 この記事を読んで、少しでもPARS-TRについてご理解を深めていただけたら幸いです。 5 参考文献 黒田美保 2014. 9-12. 山本淳一, 楠本千枝子 2007. 「自閉症スペクトラム障害の発達と支援」『認知科学』 14 4 , pp. 621-639. 傳田健三 2017. 「自閉スペクトラム症 ASD の特性理解」『心身医学』 57 1 , pp. 19-26. 内山登紀夫 2013. 「成人期に高機能自閉症スペクトラム障害と診断された自験例10 例の検討」『精神神経学雑誌』 115 6 , pp. 607-615. 田中哲, 藤原里美 2015. 『発達障害のある子を理解して育てる本』 株式会社学研プラス 一般社団法人 発達障害支援のための評価研究会 2013. 『PARS-TR 親面接式自閉スペクトラム症評定尺度 テキスト改訂版』 スペクトラム出版社.

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